天聖経: 第191話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第七篇 地上生活と霊界

第二章 霊界とはどのような所か

第一節 霊界の実相 32-44

霊界と肉界は一つであり、地上で完成する

32 私たちが霊界を知り、神様を知るためには、神様が生活する環境を知らなければなりません。その環境は、人間世界と変わりません。人が死んでも、霊界に行けば死んだのか死んでいないのか分かりません。別の世界に行ったと思うのです。北極の氷の中で暮らしたのちに暑い所に行けば、四六時中暑く、常に緑があり、木の葉も何もかもが違うように、死ねばそのように感じるのであって、死んだということを感じることができません。関係が連結されているので、そのように思うのです。

 

33 私たちは結局、霊界に行かなければなりません。そこを死後の世界と言いますが、死後の世界ではありません。なぜ死後の世界ではないのでしょうか。真の愛と関係している世界なので、死後の世界ではないのです。真の愛を中心として出発したので、「私」が真の愛の位置に立っているときは、今その真の愛と共にあるところが霊界と直結するのです。ですから、真の愛が偉大なのです。天の世界と地上世界のすべての間隔が埋められ、共通の価値の生活圏で体恤できるので、霊界というのです。死後の世界も、行ったり来たりすることができます。

 

34 太陽が実体世界ならば、私たちは月のように反射体となって、世の中と関係を結ぶのです。私たち個人は、鏡と同じです。実際、霊界は地上に内外で連結されているのです。ですから、霊界と肉界は一つです。それを知らなければ、あの世の合格者になれません。これが重要です。成約時代は、個人ではなく家庭完成をしなければなりません。

 

35 統一教会で祝福したことによって、霊界と肉界をひっくり返すのです。ひっくり返る新しい転換期が準備されるので、霊界と肉界の統一が起こる時に越えていくというのです。それが霊界と肉界を連結させる、変換させる転換時代です。ひっくり返しておき、サタンを追放して地上のすべての悪の道を清算し、神様が直接主管できる時代に越えていく時です。ですから、霊界をはっきりと知らなければなりません。皆さんが霊界を知らなければ、家庭基盤を完成することができません。霊界を知ってこそ、すべてのものを完成することができます。

 

36 霊界と肉界は、真の愛をもって一体になるのです。真の愛が現れなかったので、霊界と肉界が統一できなかったのであり、真の愛が現れなかったので、個人の心と体が分かれたのであり、真の愛が現れなかったので、宗教と政治が分かれたのです。真の愛を中心として、すべて一つにならなければなりません。そのようになってこそ、個人、家庭、社会、国家、世界、天宙がすべてつながります。私たちの手でそのようにしなければなりません。そのようにしなければ、本然の天上天国と地上天国が現れることができません。

 

37 霊界では、神様の愛がなければ食べられません。食べる資格がありません。地獄は、見ながらも食べることができないところであり、知りながらも行うことができないところです。ですから、神様の愛を中心として、霊界と肉界が一つになる価値をもつ中心を立てて、地上で霊肉が一つになった天国生活をした人以外には、永遠の理想的世界をもてないのであり、天国を所有できないのです。

 

38 霊界は内的な世界であり、肉界は外的な世界です。心の世界は内的な世界であり、体の世界は外的な世界です。ここには境界線があります。これがどれほど深いかというと、真っ暗だというのです。皆さんの心と体の距離が、神様とこの世界の距離に相当するというのです。

皆さんの心と体の世界を一つにするためのものが、六千年の復帰摂理です。心と体が一つになればなるほど、地上でこの境界線が取り除かれ、地で蒔かれたものが刈り取られるので、神様を中心として霊界と肉界が統一された世界がやって来るのです。ですから、神様が人間を訪ねてこられ、人間が神様を訪ねていくとき、世界ではなく自分がその運動の場にならなければなりません。心と体が運動の場だというのです。

 

39 完全なマイナスは、完全なプラスを自動的に生じさせます。完全なプラスは、完全なマイナスを自動的に創造するのが原則です。それがこの宇宙の創造原則です。存在の法則です。それで、この地上で、原則的で完全な運動をすれば、霊界がつながるのです。歴史始まって以来、このようなことが初めて起こるということが、問題になります。ですから、霊界で問題となることを地上で解決して措置したならば、解かれるのです。そのためには蕩減が必要です。皆さんは、時が何なのか、世界的な時がどのようになっているのか知りませんが、先生は、このような蕩減の道を一人で、歴史と宇宙に、霊界と肉界に責任をもって歩んできました。どのような時に蕩減すべきかを知っているので、それが崩れたときには、霊界がどのようになり、地上がどのようになる、ということがはっきり分かるのです。

 

40 地上での百年は、つかの間です。この世の中で生きる堕落した人々は、この世が一番だと思って生きています。何も知りません。それは、腹中から生まれていない胎児と同じです。神様を知るようになれば、地上から霊界に入っていって愛と一つになることができる細胞となり、愛と一つになる一体圏を備えて生きられるようにならなければなりません。

 

41 地上生活をするのは、霊界を完成させるためです。私たちの霊人体が行って暮らせるところが霊界ですが、霊人体が地上でモデルの型をつくることができず、霊と肉が地上で愛の体験をしなければ、霊界に行って呼吸ができません。人間は、この地で父母のお乳を飲みながら愛を受け、父母の愛、兄弟の愛を感じます。霊界に行っても同じです。霊人体が行って、本来の父母である神様の懐に抱かれて、愛を受けて神様の愛の中で育たなければなりません。そうしようとすれば、この地上において、五官をもった肉体生活において、愛を感じることができなければなりません。地上生活は、霊界の完成のための生活なのです。

 

42 霊界が私たちの故郷の地です。本然の故郷の地です。この地は、本然の体の故郷の地であり、霊界は本然の心の故郷の地です。この次に行くところが霊界です。ですから、地上であらかじめそこに合わせて、暮らしていける訓練をしなければなりません。そうしてこそ、そこに行っても支障がありません。

 

43 地上で完成するのであって、霊界でするのではありません。地上で真の父母を中心として、完成することが可能です。霊界ではありません。ですから、息子、娘を生まなければなりません。息子、娘が正に天国の民になるのです。息子、娘が、理想的な天国の民になるのです。皆さんは、息子、娘をたくさん生まなければなりません。本来は十二方向以上にならなければなりません。それで、先生が十二方向以上を願うのです。

 

44 愛というものは忘れることができません。生命の根になるので、仕事をする時も、眠る時も、起きている時も、常に愛と共にあるのです。生きていく時は、神様を思い、真の父母を思わなければなりません。そのようにすることにより、愛によって心身が円満で、安定し、満足する圏内に立つようになります。そのような生活をした人は、霊界に行けば、そのとおりになるのです。

地上には内面的に拡大した生活がありますが、内面的に拡大したその基準は、霊界に行けば表面化されます。愛が内面化されているので、神様と人類は、一つの体とその細胞の関係と同じです。自分自身が、その細胞のうちの一つになる世界が霊界です。そのような境地に入れば、神様が間違いなく自分の心の中に入ってくるのです。神様と共に暮らしていく世界です。

Luke Higuchi