天聖経: 第102話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、
もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第四篇 真の人間
第三章 真の人間に復帰する道
第一節 人間の蕩減復帰 15-26
15 家庭のためにも生きるのですが、家庭よりもっと大きい氏族のために生きようとする人にならなければなりません。また氏族のためにも生きるのですが、氏族より民族のために生きなければなりません。そのようにすれば、一段階さらに残るのです。ですから、世界を貫いていかなければなりません。
今、私たちが生きている世界は堕落圏です。個人堕落圏、家庭堕落圏、氏族堕落圏、民族堕落圏、国家堕落圏、世界堕落圏、天宙堕落圏、堕落圏がこのようになっているのです。これを越えてこそ八段階の神様のもとに行くようになっています。それを一度に越えれば、どれほど良いでしょうか。それが理想的です。堕落していないときは、アダムを中心として二十一年、思春期を越えれば、自動的にそれを一度に越えるようになっていました。
16 僕の僕から始めるのは内的蕩減分別路程です。サタン世界のすべての縦的な蕩減条件を立てれば、サタンが攻撃しようとしても攻撃する条件がありません。ですから、先生自身が僕の僕から僕に、僕から養子に、養子から庶子としての扱いを受け、このように蕩減復帰してきたのです。その次は息子の復帰、母の復帰をしなければならず、父の復帰をしなければなりません。男性として最高の位置に上がり、女性として最高の位置に上がったと言える条件になってこそ父母の位置に上がるのであって、ただ上がっていくのではありません。内的蕩減条件を確実に立てなければなりません。
17 復帰していくにおいては、世界的な大迫害があります。必ず血を流すというのです。僕の僕から僕の立場に上がり、僕から養子の立場に越えていくのにも必ず迫害があります。七段階まで同じです。神様までで八段階です。人間は変わりますが、神様は変わりません。ですから、この世界の宗教の中には、僕の僕となる宗教、僕の宗教、養子の宗教、庶子の宗教、子女の宗教、母の宗教、父の宗教、真の父母の宗教があります。宗教は長い歴史を超越しながら来るので、そのような宗教形態が残っているのです。しかし、終わりの日になれば、真の父母を中心とした真の父母の宗教が出てくるのです。
18 統一教会では、僕の僕から僕、養子、庶子、直系の子女、母、父、神様に帰ると言います。この八段階は縦的基準です。個人復帰、家庭復帰、氏族復帰、民族復帰、国家復帰、世界復帰、天宙復帰、神様まで、これは横的基準です。この縦横を合わせるのです。この両面の蕩減基準を立てなければなりません。皆さんは、すべては分かりません。先生がこのようなことを知らなければ、世界を収拾する道理がなく、この世は滅びて悪魔の巣窟になります。
東西、四方を周りながら激しく打ってくる中で生き残るためには、ありとあらゆることをすべてするのです。サタンが血統的には父の位置にいるのですが、これが怨讐の中の怨讐になっています。自分の出所を知らず、サタンの僕として振る舞っているのです。先生が来て、初めて根を明らかにするのです。今は歴史時代の根を求めています。
19 私たちは、少なくとも八段階の過程を経ていかなければなりません。統一教会で教えた僕の僕の時代が、皆さんにあったでしょうか。僕の僕の時代は、僕が主人になるのです。主人が命令する僕ではなく、僕が命令する僕の僕の立場です。その場で、僕の位置をどれほど慕わしく思うかというのです。それで僕の立場から養子の立場、庶子の立場、直系の子女の段階まで、その次に母の段階、父の段階まで行かなければなりません。そうして神様の段階まで上がらなければならないのです。神様の段階に行って一つになってこそ、愛の世界に入るのです。天国は愛の世界です。その段階を見つめながら、これを克服して超越した立場で愛の世界に入っていかなければなりません。
20 八定式とは何でしょうか。僕の僕、僕、養子、庶子、直系の子女、母、父、神様までの縦的八段階と、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様までの横的八段階において完全に勝利したということを意味する式です。この縦的蕩減路程と横的蕩減路程を八段階路程として経て、定着することにより長子権復帰が起こり、この地、世界の人間の前には蕩減の路程が解消されたという式が八定式です。この八定式をすることによって、そのようになるのです。
長子権が復帰され、父母様が抱くことによって父母の愛の圏内から長子権復帰のための歴史時代の戦争史、闘争史がなくなり、愛によって和合できる、蕩減する必要がないときに入ったというのです。そのようなことをするためには、八定式をしなければなりません。
八定式をすることにより、その息子、娘を、長子と次子を前に立てた父母が、このような子女たちを赦してあげたので、その次には父母の赦しの時代が来るのです。
真の父母の蕩減復帰の道
21 監獄を通過する人は、監獄に入るときから絶望と落胆の思いをもって行きますが、先生は、監獄生活のあとにやって来る結果は何かということに、相当な関心があります。皆さんは蕩減復帰を学んだので分かると思います。この峠を越えれば何が起こるか、今受けている苦痛が問題ではなく、その苦痛のあとに来る新しい歴史的な一つの贈り物とは何かということをいつも考えたのです。
22 責任分担を完遂できなかった人間先祖の罪によって、死亡の深い底が生じました。ですから、先生は世界から反対されながら、国家基準を越えて世界的蕩減復帰路程を行くのです。アメリカが民主世界のキリスト教文化圏を中心として、本来の平衡を保って直接主管圏と完全に一つになり、先生が世界蕩減条件を立てた基台の上で、カイン・アベルを蕩減復帰しなければなりません。
23 統一教会の信徒たちが国の中心の位置に立たなければならず、世界の中心の位置に立たなければなりません。原理と思想内容は国家の中心になり、世界と天地の中心になれるのですが、それが「私」と何の関係があるのかというのです。頂上に行って中心的家庭になり、それが主体的家庭になり、中心の位置に進み出なければならないのですが、そうしようとすれば、堕落して上がったものを消してしまわなければなりません。それは不可避なことです。消してしまわなければ、国を探し出すことができません。
降りてきて立っているとしても、家庭から再び上がっていかなければなりません。ですから、先生は一生をかけて、家庭的七年路程を再び個人時代、家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代において勝利し、孝子、忠臣、聖人、聖子の道理、家庭的理想の位置に再び上がらなければならないのです。このため、家庭はありませんでしたが、家庭を探して再び上がるのです。それが四十年です。
24 先生は、怨讐の名前をすべて忘れてしまいました。私が霊界に行くとき、怨讐は誰でしょうか。怨讐よりも怨讐の息子、娘、怨讐の一族を愛する思いが湧いて、その名前をまず考えなければならないのです。先生はそのように生きました。
怨讐の子女たちに学費がなければ、学費を送ってあげました。食べるものがなければ、食べるものを買ってあげました。ですから、怨讐たちの呪いが、どこに行くだろうかというのです。その家庭が先生を呪うとしても、先生はその呪いを受けません。先生が愛した心の借りを返さなければならないため、自分の一族が滅びながらも、その子孫は先生の僕となって、くびきをつけて、先生のあとを痛哭しながらついてこなければならないのです。ですから、かわいそうだというのです。そのような心情が天にあったので、今日の世界を正し、神様を中心として天下を収拾できる中心、永遠の中心を決定することができたというのです。
25 神様の代わりに先祖となり、信仰の息子、娘が千人いれば、その千人を抱いて毎日のように助けてあげながら生きるのが、先祖のすべきことです。先生は生涯そのようにしてきました。ですから、人知れず涙を多く流してきました。個人のために涙を流し、家庭のために涙を流し、氏族のために涙を流し、世界人類だけでなく、天上世界にいるすべての人々と神様の解放のために涙を流したのです。
ただそのままでは蕩減になりません。地の上に落ちた水滴が海に流れていくのと同じです。そのような場で、歴史的な功を立てた天地父母に感謝できる思いがないと言えば、そのような人は先生が責任をもたないのです。
26 復帰摂理の完成は、蕩減復帰の完成です。そのため、父母様が責任をもたなければなりません。父母様が責任をもてないときは、神様が責任もってすべてを干渉することはできないのです。皆さんが行くべき蕩減の路程は、皆さん自ら行かなければなりません。
地上において六千年の歴史を六年間に短縮させることができ、六十年以内に短縮させることができます。地上にはそれしかありません。先生がすべて教えてあげました。それを絶対に信じ、世の中に父母は多くいますが、その父母よりも真の父母様を愛さなければなりません。
サタンの血と関係ない純潔な立場で生まれた息子、娘の姿で、天宙を自分の故郷の地とし、天宙を自分の理想の国とし、父母に侍る孝子、忠臣、聖人、聖子の一族を「私」がつくっていこうという結論を自分の家庭で出してこそ、一族全体が天国に入るのです。