天聖経: 第99話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、

もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第四篇 真の人間

第二章 人間の責任分担と堕落

第三節 堕落の結果 5-18

5 アダムとエバは、堕落のゆえに血統が変わりました。神様の怨讐であり姦夫であるサタンの愛によって、サタンの生命体になったのです。男性の生命体と女性の生命体にサタンの愛が入り混じって一つになり、その二人によって結実したのが息子、娘です。ですから、その息子、娘はサタンの愛、サタンの生命、サタンの血統を継承しているのです。

 

6 今まで宗教は断食と苦行をしてきました。なぜ体を打つのですか。サタンの血、神様の怨讐の血を受けたからです。神様の怨讐は姦夫です。神様の愛の怨讐です。その姦夫の血を受けたのです。天の国の王権を受け継いで王妃になれるはずだったエバが悪魔の配偶者になり、僕の相対になったというのです。これは天地の秘密ですが、先生の時代になって初めて暴露されたので、サタン世界は退かなければなりません。

 

7 アダムとエバの偽りの愛により、偽りの生命になりました。愛と生命にサタンの血統が連結されました。誰もそれを知りませんが、否定することのできない事実です。アダムとエバは、堕落したあとに神様のみ前から追い出されました。彼らが追い出されるときは息子、娘がいませんでした。彼らは追い出されたあとに息子、娘を生み、サタンの血統が連結されたのです。理論的に否定できません。堕落したあとに完成の概念を知りました。どのように神様の愛と生命、そして、血統に戻れるかということが問題です。堕落によって人類が神様の愛と生命、そして、血統から断絶され、サタンの愛と生命、そして、血統に連結されました。人間の先祖アダムとエバが堕落したということは、偽りの父母の血統が相続され、実を結んだということです。それをどのようにひっくり返して打ち込むかということが問題です。一八〇度、変わらなければなりません。

 

堕落世界と終末現象

8 サタンがエバをそそのかし、エバはアダムをそそのかして、互いにだまし合う悲劇の歴史が出発しました。それで彼らは、悪魔サタンを中心とした罪悪性をもった夫婦になり、そこから罪のある息子、娘を生んだのです。ですから、罪ある父母の伝統から、罪ある子女の伝統へと続いてきたのです。そうして罪のある兄弟、罪のある氏族、罪のある民族、罪のある国家、罪のある世界に至るまで、全世界を悪魔サタンが主管するようになったので、この世界は名実共に地上地獄にならざるを得ません。サタンが個人的に怨讐にし、家庭的に怨讐にし、氏族、民族、国家、世界的にすべて分裂させたので、誰も天の側に帰ることができないよう、すべて追い出されたのです。

 

9 創世記第六章六節を見れば、アダムとエバが堕落したあと、神様が人間を創造したことを悔いたとありますが、これが神様の本意ではないことは間違いありません。人間が堕落することにより、神様と関係が結ばれるのではなく、その関係が切れ、神様によってエデンの園から追い出されたというのです。そのため、堕落したこの世は、神様のみ旨のとおりになった世界ではありません。神様のみ旨のとおりにならず、悪魔サタンの思いどおりの世界になったのです。

 

10 悪魔サタンが人類始祖を堕落させることにより、何になったのですか。聖書のヨハネによる福音書第十二章三十一節を見れば、「この世の君」になったとあります。この宇宙を造った主人公が神様であるにもかかわらず、その主人公を押しのけて、どうしてサタンが人類を主管し、世界を支配できる「君」になったのかというのです。ですから、この世界は、善の神様が主管する善主権の世界ではなく、悪のサタンが主管する悪主権の世界です。人間は悪主権、サタンの手下として支配を受けているのです。これが第一の問題です。

その次の問題は、人間が原罪をもっていることです。聖書によれば、人類の先祖が善悪の実を取って食べたというのですが、それがどれほどひどい罪であれば、人類が数千年間、その罪を継承しなければならなくなるのかというのです。いまだにこの原罪の根を抜くことができていません。この原罪の根があるために、悪魔サタンはこの世の君になることができるのです。

 

11 天理大道の基準、愛の元軸、天地の軸とならなければならなかった中心点が、堕落によって破壊されました。女性が自覚をし、天使長が自分に目覚めることによって因縁が結ばれ、宇宙の根本を撃破し、恨みのどん底が生じたのです。それは、王妃となる人を僕が支配したということです。ですから、宇宙の大道の原則となる根本基準が狂ってしまったのです。結局、その悪魔とは何ですか。愛の天の国の王宮を根本的に破綻させた魁首です。

 

12 人類は、父母を失った孤児と同じです。神様が自分の本当の父母だということが分かれば、どれほどうれしいでしょうか。孤児として歴史的にひどい扱いを受けてきた恨よりも、父母を貴重視するのです。皆さんと先生が違うのがそれです。神様とは誰かを知り、道を歩くにも、どこに行くにも、尊重するのです。それには誰もついてこられません。

 

13 ある観念が一度頭の中で位置を占めれば、抜くのは大変です。ですから、宗教が必要なのです。宗教がない所は滅びます。私たちは、絶対者である神様を父として侍っています。私たちは神様の息子、娘です。サタンは神様の愛を踏みにじった姦夫です。

私たちの本当の父は神様なのですが、サタンが父の振る舞いをしているのです。ですから、ヨハネによる福音書第八章四十四節で、イエス様は「その父の欲望どおりを行おうと思っている」と、とがめたのです。サタンの血を受けたやるせない事実を知ったならば、悔しい思いが湧き上がり、自分の体を刀で切って、汚れた偽りの血を抜いてしまいたいという義侠心が起こらなければなりません。

 

14 人間先祖が堕落したのちは、神様の家庭と神様の相対がいませんでした。神様が第一代、アダムは第二代だと言いますが、その関係が結ばれなかったのです。アダムとエバが祝福を受けられませんでした。祝福を受けることで、愛によって神様と関係が結ばれるはずだったのに、そのようにできず、完全に断絶されたため、神様は独りになったのです。アダムとエバが血統的に連結される、いかなる内容もなかったのです。すべて分かれてしまいました。

神様を中心にして言えば、お前、あなた、彼、家庭という観念がないのです。相対的な存在がなくなってしまったのです。ですから、人間の堕落以後、神様はただ独りで存在してきたのです。創造される前よりも、もっと悲惨なのです。創造を始められたのちには、万物が相対的な基準の上で待っていたのですが、その中心である人間が堕落したため、すべて失ってしまったのです。完全に相対圏を失った神様の立場になったのです。堕落というのは、そのように恐ろしいのです。

 

15 淫行によって堕落したので、終わりの日にはそのとおりになります。青少年がすべて堕落してしまうのです。先祖がそのように種を蒔いたので、収穫期にはそのように青少年の堕落が世界的に蔓延し、世界を滅亡させているのです。今日がそうなのです。それを否定できません。

フリーセックスを誰が始めましたか。アダムとエバです。堕落したので、フリーセックスの先祖はアダムとエバなのです。

 

16 真の愛は貴いものなので、真の愛を蹂躙するというのは宇宙的な犯罪になります。不倫と青少年の淪落、家庭破綻、近親相姦、同性恋愛、形容し難い性犯罪など、今日の現実は神様を悲しませています。創造理想は、崇高で、永遠の愛を中心とした家庭理想の成就にあるのですが、なぜこのような結果がもたらされたのでしょうか。それは、終末を迎え、人類の先祖が堕落した結果がそのまま結実することにより、植えたとおりに収める世紀末的様相を呈するからだと言えます。

 

17 今、アメリカにおける青少年の淪落問題をアメリカ政府が解決できますか。軍事力をもって、経済力をもって、科学技術をもってしてはできません。最近では「性解放だ」と言って、ありとあらゆる邪悪なことが起こっていますが、愛とはそのようなものですか。永遠の生命をもつことができる真の愛がこのようにまでなってしまったので、ここに何の希望がありますか。絶望です。男性と出くわしても絶望であり、息子と出くわしても絶望であり、父母と会っても絶望であり、どこに行こうと、会えば絶望なのです。

 

18 最近では、独身生活を強調します。また同性愛のようなものが問題になっています。そのようにならざるを得ない内容とは何かというのです。近親相姦によってそのようになったのです。祖父が孫娘を蹂躙するのです。自ら進んで蹂躙するのです。父親が自分の娘を蹂躙するのです。性解放という時代、フリーセックス時代が来て、思いのままに接触しているのです。接触するのですが、それが遠くの町の知らない人ではありません。最も近い親戚関係において起きるのです。

Luke Higuchi