天聖経: 第327話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第十篇 平和思想
第四章 世界平和のための構想
第五節 世界平和のための機構 1-9
第五節 世界平和のための機構
1 「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和連合」、「世界平和言論人協会」(「世界言論人協会」)、「世界平和教授アカデミー」、すべて「平和」が入ります。平和思想とは何かといえば、「神主義」であり「頭翼思想」です。家庭は、世界平和のための家庭です。個人も世界平和のための個人です。すべて自己中心ではありません。平和のためのものです。その思想をもたない人は、みな個人主義です。これは、すべて除去されるのです。
御飯を食べるのも世界平和のために御飯を食べ、水を飲むのも世界平和のために水を飲み、空気を吸うのも世界平和のために空気を吸うのです。愛も世界平和のための愛です。仕事も世界平和のためにするのです。そのように考えなさいというのです。そこに歩調を合わせることができないものは、すべて秋風に散る落葉になるのであって、枝にはなれないというのです。葉にしかなれません。枝にならなければなりません。枝になろうとすれば、平和思想をもたなければなりません。話すことも世界平和のためであり、においを嗅ぐことも世界平和のためであり、五官がすべてそうでなければならないのです。
世界平和のための機構を創設
2 神様は、真の愛を中心とした環境圏を造成するために、真の愛と真の家庭の実体である真の父母を中心として、世界的な基盤を造成してきました。世界の大学者と共に絶対価値を探求する「科学の統一に関する国際会識」と「世界平和教授アカデミー」、言論の自由と倫理的責任を追求する「世界言論人会議」、各宗教間の和解と一致を模索する「世界平和宗教連合」、世界平和を模索する「世界平和連合」、女性たちの社会的参与を通した理想社会実現のための「世界平和女性連合」、真の家庭理想を実現してその理想を全世界的に拡大するための「世界平和統一家庭連合」、そして、二十一世紀の新しい青年文化運動を主導する「世界平和青年連合」の結成および組織拡大などは、そのような背景から出発したのです。
3 先生は、世界平和機構をつくって何をするのでしょうか。「世界平和教授アカデミー」をつくって、何をするのでしょうか。世界的に莫大なお金を使いながら、今までこのようなことをしてきました。「科学の統一に関する国際会議(ICUS)」を開催してきましたが、先生は学者たちからよい待遇を受けることはできませんでした。
先生は、無言で学界に奉仕し、犠牲になりながら、自分たちの道を開いてあげ、連帯的基盤を築き上げ、学術の平準化基準の自由通路をつくってあげたのです。学者たちは、専門家として、少しだけ知っていることをもって、自分が一番だと考える人たちです。今は、世界の学界が、先生の貢献が大きいことを知っています。ですから、先生を無視できません。
言論機関も同じです。言論機関をつくって何をしようというのでしょうか。権力を握って、大統領になろうというのではありません。アメリカに行ってそれをするのは、アメリカを生かし、世界を生かそうというのです。学界にも、そのような意味でやっているのです。
4 「南北統一運動国民連合」は、韓国だけを主としたものではありません。アジアのためのものです。それだけでなく、世界の万民を連合、連結させるために世界的基盤を築き止げました。
世界を代表して韓国とアジアの国民を連合させる運動をしているのです。「全国大学教授学生南北統一運動連合」をつくったのも南北統一のためです。日本では「東西南北教学統連」をつくりました。世界的な東西の思想的対立と南北の貧富の格差の問題を解決するための運動を、日本では既に始めているのです。
5 今、宗教圏の解放を宣布して、天地が分かれたものを統一するために、真の父母の愛を中心として地上に成約時代の宣布とともに安着するのです。安着という言葉は恐ろしい言葉です。成約時代は、創造理想の完成を成し遂げる時です。それが世界的舞台です。家庭的舞台ではありません。アダムは、家庭的舞台で滅び、イエス様は国家的舞台で滅びました。先生は、世界的舞台で滅びるその道を取り戻し、勝利の覇権を立てて、万世に称賛できる伝統を残しておきました。真の父母様の勝利圏は、安着の上での勝利圏なのです。
6 今や、宗教は必要ありません。「世界基督教統一神霊協会」の時代は過ぎ去ったというのです。それで、「世界平和統一家庭連合」を宣布したのです。エデンにおいて堕落しなかった本然の家庭、アダムとエバの絶対信仰、絶対心情圏、永遠に分かれない父子関係の絶対一体圏を形成しなければなりません。世界のいかなる邪悪なものが誘い込んでも、アダムとエバが堕落した根源的動機に接する何ものもない位置に立って解放されなければならず、釈放されなければなりません。それが堕落した人間の宿命的な任務なのです。
7 体を代表する国連機構の前に、一つの心的代表として世界平和を指導できる「世界平和連合」をつくるのです。第一次世界大戦後の国際連盟と第二次世界大戦後の国際連合という国連機構が平和を模索してきましたが、すべて失敗しました。先進国家を代表する為政者たちが先導的立場に立つようになるので、体が心を動かす立場に立ったというのです。
しかし、今回、先生が提唱する「世界平和連合」は、宗教指導者たちが先頭に立つのです。これは、何千年の歴史をもっています。この世界的宗教指導者たちが力を合わせて政治世界をコントロールしなければなりません。心が体をコントロールするように、それを収拾しようというのです。ですから、外的な政治世界に相対的平和基準を設定するために、先生が提唱したのが「世界平和連合」なのです。
8 「世界平和女性連合」は、家庭倫理を徹底して教育させる運動として定着しなければなりません。これが定着しない世界は、神様のみ旨も、世界の平和も、国の復興もすべてありません。先生も、この基盤を築くために家庭を求めていきます。「世界平和女性連合」は、「世界平和家庭堂」になるのです。「世界平和家庭連合」ですが、すべて家庭堂になるのです。この「堂」の字は、「家」を意味する「堂」の字です。「群れ」を意味する「党」の字は、闘争する党、戦う党だというのです。闘っては平和の基準に代わることはできません。ですから、先生は、一生の間、打たれて復帰してくることをしてきたのです。
9 宗教圏は連合しなければなりません。今までは、宗教圏が政治問題に関与しませんでしたが、今からは本格的に、心が体を指導するように、宗教圏が政治の分野に完全に影響を及ぼすことができるように主導的役割を果たさなければなりません。見えない心が無限の力の背景を備えているのと同様に、宗教圏が連合運動をして、それこそこの世界を指導しなければなりません。それで、「世界平和宗教連合」を創設し、そこに対峙して「世界平和連合」を創設したのです。
人間の堕落以後、心と体が分かれて、歴史時代に闘争過程を通してきた歴史の方向を、前進的な摂理の発展に従って収拾し、自由世界と共産世界、左翼と右翼を神様のみ旨の前に収拾しなければなりません。右翼がこの責任を果たせませんでした。共産主義の無神論が有神論を完全に蹂躙してしまいました。その結果、神様を離れた世俗的人本主義思想が再現しかねない時代に移っていきます。これを防ぐために、どのようにしなければならないのでしょうか。連合的宗教体制が必要なのです。