天聖経: 第322話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第十篇 平和思想
第四章 世界平和のための構想
第二節 共産主義の問題点と終焉 27-31
第三節 国連と世界平和 1-6
27 歴史の進展過程を見る時、宗教統一運動と勝共運動をせざるを得ません。宗教の統一運動と、共産世界と自由世界の統一運動をしたという証拠を残すのです。右足には「統一原理」、左足には「勝共理論」を中心として、「統一思想」の人として立って「私はここにいる!」と言うようになる時、神様の息子になり、そこから新しい理想と地上天国が始まります。先生は、地上天国を行進していくのです。神様が「どうなったのか」と尋ねれば、先生は「あらゆることを終わらせました。私たちも平和の世界を願っていました」と答えるでしょう。
28 今、東西問題を中心として見たとき、民主主義が勝ったと思わないでください。民主主義は何もありません。民主主義は、政治形態の一つです。思想的基礎は何もありません。今、思想の空白期に入りました。これから、私たちの思想を教育しなければなりません。「神主義」と「頭翼思想」を掲げていかなければなりません。それをもって、制度化して引っ張っていく機関が必要です。
単に統一教会だけでは駄目です。それを統一教会が引っ張っていけば、統一教会の教理になります。また、勝共連合を中心としてすれば、共産主義に反対する、偏った立場の団体理念になります。ですから、大きな枠を中心とした「世界平和連合」を中心としてするのです。第一次世界大戦以後には国際連盟ができ、第二次世界大戦以後には国際連合ができました。新しい世界を収拾するための世界機構として、政治の方向や知識層の人々を収拾することができなければなりません。それを収拾する新しい指導理念を満たしていかなければならないのです。
29 統一教会は、アメリカや共産主義と何が違うのでしょうか。アメリカは、人間中心の平面的な基準の国々を中心として民主主義を主張し、共産主義も、やはり平面的な基準の世界平和を主張してきました。アメリカは、キリスト教文化圏だと言いますが、神様を絶対主体として立てるのではなく、神様をなおざりにしながら、人間が先頭に立っているというのです。
しかし、統一教会は立体性をもっています。世界を一つの平和の世界につくり上げても、それが終わりではありません。それを一つの新しい宇宙平和の理念のための出発基点にするのです。これが恐ろしいのです。そこから神様の出動が可能です。そのような次元において、統一教会は、世界平和の基準を出発点と見ていますが、今日、平面理念を主張する民主主義や共産主義は、世界の平和基準を自分たちの目的にしているのです。
30 共産主義や民主主義は、形状世界(地上世界)の平和や形状世界の自由というものを求めてきましたが、性相世界(天上世界)の平和と自由は知らずにいます。形状は変わっても性相は変わりません。形状的にはいつでも変化がありますが、変質する道はないのです。形状的な変化の形態を取れば発展するのです。しかし、本質的な変化はありません。性相は変わらないからです。
性相と形状が一つになる基準から見るとき、統一教会は、地上の平和や地上の統一という概念を、性相世界に向かって出発する基点として見るのです。今日、この世界は、形状世界の平和と自由を論じていますが、私たちは、それを中心として性相世界を願うので、自由世界の終着点が、性相世界に向かう出発点になると見るのです。
31 現在の共産世界や民主世界を見る時、二大対決時代は過ぎ去り、今は融合時代がやって来ました。しかし、平和を主張する時代は来たのですが、その平和を成し得る内容が明らかではありません。この世界は、混乱の渦中にありますが、これを克服する内容を提示できる未来像がありません。共産主義は、理想世界を実現しようとしましたが、その夢がみな崩れました。民主世界もそうです。現在の民主世界をアメリカが主導していますが、世界の平和的終着点に到達するには、あまりにも遠い立場です。むしろ、その希望の基準が坂道から滑り下りていっているのが現状です。しかも、青少年たちが腐敗して「人種之末」(人として最低の無法著)の段階に至ったので、未来像はあり得ないのです。
第三節 国連と世界平和
1 第一次世界大戦以後に、世界は国際連盟を中心として、平和の世界、戦争のない世界に向かうと思っていたのですが、三十年もたたずに戦争が起こり始めました。しかし、平和を追求する人間の本性の欲求は不変です。死んでも平和の世界に行こうとするのです。それで、第二次世界大戦以降には、国際連盟を解体したあと、国際連合をつくり、「全人類は兄弟である」と言って、戦勝国家が敗戦国を独立させ、兄弟圏として保護、育成する時代に入ってきたのです。
今や、冷戦を通じた戦いは終わりました。第三次世界大戦は思想戦です。ソ連とアメリカは、お互いに戦うことを恐れています。これからは、嫌いであろうと好きであろうと、平和のために「世界はこのようにならなければならない。神様はいる!」と主張しなければ、収拾する方法がありません。そのようなことを知った先生は、神様の絶対価値を基盤として世界観と宇宙観を編成し、神様まで解放できる論理を体系化してきたのです。
国連刷新と世界平和
2 今、平和のモデル国家をつくらなければなりません。このことを始めて、世界の統一を完成しなければなりません。国連に命じて、世界の様々な国を引っ張っていくことのできる立場に立てなければなりません。「世界平和宗教連合」や「世界平和連合」、「世界平和教授アカデミー!」など、すべて「平和」を入れたのは、国連を目標にしたからです。先生は、数十年前から準備してきたのです。本来は、国連を標準として従っていくようになっています。人類の平和は、国連が主導しなければならないのです。
3 個別の国家を中心として進んできた世界が、平和世界に向かうためには、一晩ではできません。長い期間を通して進んでいかなければなりません。何かを転換させるには、一つの標本がなければならないのです。「なるほど、あのようにすれば国が発展するだろう!」と言うことのできるモデルがあるなら、それを国連が宣伝して、国家が支援できる環境さえできれば、すべての国がついていくようになっています。それで、今、先生がしていることを、発展途上国が歓迎しているのです。先進国は、G7やG8 など、何カ国にもなりません。それ以外は、すべて後進国家型になっているので、国連が主張する平和的モデル国家形態があるというときには、それ以下のすべての国家は、一つの方向に自動的に向かっていくのです。
4 今の国連では、世界平和をもたらすことはできません。国ごとに、自国の利益を得るために争っています。それではいけません。良心的ではありません。ですから、良心を中心とした宗教連合と現在の国連を合併させるのです。その背後にエバのような「女性連合」がいます。本来、世界平和は、女性が中心にならなければならないのです。そのようにしなければ、争ってばかりいます。女性が真ん中でカインとアベルを抱くような組織をつくり、女性を中心として、全世界に平和の雰囲気を造成するのです。
5 世界平和を誰が主導すべきでしょうか。天が主導しなければなりません。宗教圏も政治圏も、天が主導しなければなりません。先生が主唱するのが宗教圏国連です。その次に、女性国連を主唱するのです。これは、間違いなくできます。このようになれば、現在の人類は、神様のプログラム圏内に完全に引き込まれていくのです。
6 政治的立場では、世界を料理することはできません。料理する相手が政治圏です。政治圏はみな腐敗しています。家庭を中心として、この腐敗した事実を是正する道はありません。ですから、宗教が再び糾合しなければなりません。世界を糾合して平和の世界に向かうことができる近道、まっすぐな道を整えてあげなければならないのです。