天聖経: 第317話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第十篇 平和思想

第三章 世界平和の実現方案

第四節 南北統一と世界平和 31-40

31 南北統一は、単に今の国家だけの問題ではありません。これは、大きくいえば世界的な問題であり、小さくいえば個人の問題にも連結されます。世界の統一の前に、国家の統一がなければなりません。国家の統一の前に、家庭の統一がなければなりません。いくら夫婦が幸福を願っても、一つになれないときは、その家庭が幸福になれません。また、その家庭が幸福であることを願っても、「私」個人が幸福でなければ、その家庭の幸福も不可能なのです。昔の言葉で、「家和万事成(いえわしてばんじなる)」という言葉があります。最も重要なことは、夫婦が一つになって平和の家庭を築くことです。これがすべての解決の基点になるのです。

 

32 統一の方案は、どこにあるのでしょうか。他のために与えるところにあります。愛が宿ったものは、何でも喜んでもらいたいものなので、その良いものを永遠に与えることができる立場に立つようになれば、北朝鮮も統一されます。現在の北朝鮮の国民たちの生活よりも豊かな立場で、永遠に与えることができる基盤さえつかむようになれば、共産党の宣伝などは受け入れられないのです。彼らの生活水準より貧しいのに、与えると言ってはいけません。彼らが「受け入れない」と言うのです。より豊かな立場で与えなければなりません。

大韓民国が生きることのできる道は簡単です。大韓民国が経済分野、生活分野、知識水準などのあらゆる分野で群を抜き、永遠に与えることができる立場に立つようになれば、完全に一つになります。一つになってはいけない」と言っても、一つになるのです。

 

33 神様が先生を立てたのは、天倫の行くべき道のためです。生涯を通してその道を歩んでいくようにしたのです。共産党を滅ぼすためではありません。共産党まで救援しようというのです。先生は、アメリカのワシントン大会が終わったあとに、モスクワ大会の開催を宣言した時、銃や剣をもって宣言したのではありません。「私を引き下ろして、あなたたちの足もとに立てなさい。私は上がっていく」と言いました。上がっていくでしょう。南北の統一も、銃や剣を用いてはできません。神様のために生きる心情的基盤に従っていくのです。本質的な平和の路程を外れては不可能です。天運が和合してくれません。

 

34 神様の代身の立場で、北朝鮮の金日成主席を訪ねていきました。それで「神様に服従しなければならない」と言って、根底から揺さぶらなければなりません。別の方法はありません。「皆さんは『頭翼思想』と『神主義」に従わなければならないのであって、別の道はない!」と言いながら、はっきりと結論を下したのです。結局は、先生の責任を果たしました。生死の問題は天に任せるのです。今でも創造の能力を発揮できる神様です。神様は、神秘的な方法で役事されるのです。

 

35 個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、あらゆる思想界から反対を受けながらこの道を進んできましたが、今はみな克服しました。金日成主席までも克服しました。金日成主席のその壁を崩すのは、人間の力ではできません。天の愛だけが突き抜けることができるのです。今回、先生が知って歩んできたこの道が、真実であったことをはっきりと悟りました。ここでのみ完全な勝利があるのであって、そのほかには完全な勝利はないという結論を下すことができました。ですから、先生が行った北朝鮮においては、再創造の役事の奇跡が起こったのです。

 

36 今、南北に分かれているのは、個人が神様の愛を通して、愛を中心として一つにならなければならないのに、一つになれなかったからです。夫婦同士も分かれています。このように分かれたものを、真の愛で統一しようというのです。父子の間も分かれ、兄弟の間も分かれました。民族と民族、同族同士血を流すのは、真の愛がないからです。しかし、世界的情勢を背負って現れたその基盤が、大韓民国と北朝鮮以上の基準を中心として現れる時は、大韓民国と北朝鮮は吸収されていかなければなりません。国家基準ではなく、世界的運勢圏内で南北統一圏が広がるようになるのです。

 

37 皆さんの家庭が氏族を中心として完全に一つになる時は、南北統一は問題になりません。政党、自分の派閥を中心とした政党政冶もまた、成り立ちません。組織が力です。誰が国を愛し、誰がアジアを考え、誰が天地を愛するのでしょうか。私たち以上にする人はいないと思います。大韓民国をどこに引っ張っていかなければなりませんか。愛の国に引っ張っていかなければなりません。権力の園ではありません。術策の園ではありません。真の愛の園に南北を引っ張っていく時、南北はここで統治されるのです。父母を中心とした兄弟の関係をもって消化しなければ、平和の世界は現れません。

 

38 祖国光復は韓国だけでありません。韓半島を中心として四大強国圏内にある各国家を愛の力で消化しなければなりません。それは、真の愛の力によってのみ消化することができます。これは永遠不変です。数千万年前から、私たちの先祖が願っていた愛です。この時代に数十億の人類が求めている愛です。今後、永遠に後代たちが、この愛を中心としてすべて一つになる共通分母が、国家の次元を越えて世界的につくられた時、神様の愛を中心として統治する世界を地上天国といいます。その世界をつくろうというのです。

 

39 三千里半島(韓半島)で、先生の精神が宿らない所はありません。統一教会の信者を通して、すべて投入しました。投入してみると、結実するのです。今は、名実共にこの歴史時代に現れる時になりました。私たちの主体思想は、金日成主席の主体思想や民主主義、共産主義の主体思想ではなく、神様を中心とした愛の主体思想なのです。

 

40 中心が曖昧な個人の没落を防止し、社会の没落を防止し、中心がない国家を防止し、中心がない世界を防止し、中心がない神様の摂理観を防止することのできるただ一つの公式軌道は、ために生きる原則です。これは、出発とともに終着点まで、神様の創造の世界から終着点まで、永遠に残る真理であり、原則であることを皆さんは覚えておかなければなりません。

 

Luke Higuchi