天聖経: 第314話
日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー
第十篇 平和思想
第三章 世界平和の実現方案
第三節 文化と世界平和 19-20
第四節 南北統一と世界平和 1-9
言論を通じた世界平和
19 言論は、行政、司法、立法に続く第四の権力であるといわれるほど、社会に莫大な影響力と権力を行使しています。その強大な言論の権力は、善のために使われるべきであり、世界平和のために寄与する権力になるべきであると信じています。言論人たちも専門職業人である前に、その根本はみな神様の子女たちです。
皆さんは、神様が願われる道義世界、真の平和の世界に特別に召命された平和のチャンピオンたちです。このような言論人たちの自由な討論の場として、究極的な道義世界の具現を目標とした「世界言論人会議」があるのです。全世界と人類が神様の摂理の中で、究極の真の平和世界に向かって進むこの時に、言論は神様から召命を受け、平和世界具現という重要な使命があります。言論は、平和を熱望する他のあらゆる努力と連合して、地球村時代に人類大家族の理想を具現するのに強力な影響力を行使し、真の平和と道義世界実現の主役となって、勇敢に雄々しく前進しなければなりません。
20 言論機関は、社会的な面で道義に責任を負い、国家を発展させることのできる教育機関です。記者自身も人格ができていなければなりません。先生は、退廃思想に陥るアメリカの言論機関と闘う人です。今まで言論機関は、先生をどのように扱ってきましたか。むやみにたたかれました。それでも、一言も言い返しませんでした。実力は無言のうちに表れてくるのです。
言諭機関の歴史はこうでなければならず、その歴史を構成していく言論人はこうでなければならないという定義がありません。それで、先生が言論人大会を今までしてきたのです。言論人の責任を追及するために、今まで「世界言論人会議」をつくって、そのことをしてきたのです。責任的言論人になりなさいというのです。その信念に自分の命を懸けて責任を負わなければならないのです。
第四節 南北統一と世界平和
1 アジアの東方にある小さな韓半島、その中でも韓民族は、排斥された民族であり、追われる群れでした。神様は、追われるこの群れを通して、世界的な摂理の主権を立て、新しい時代を創建しようとしました。この民族が末世的な患難と塗炭の苦しみに陥っているこの世界、民主世界と共産世界が互いにぶつかり合う環境の中で、祭物になった原因がどこにあるのかというと、正にそこにあるのです。そのような意味で、韓国は、共産世界においても民主世界においても重要な国なのです。
韓半島の摂理的意味
2 韓国は、歴史時代のあらゆる宗教と人類を、神様のみ旨に合うように収拾して、統一的な世界と統一的な天国を建設するための責任を果たす国にならなければなりません。文化背景を中心として南北が統一され、そのような位置をつかむことにより、世界の宗教を動かし、世界万民を動かせる位置に立ってこそ、イスラエルを選ばれた神様のみ旨と一致する宗教圏が顕現し、神様のみ旨に一致する民族圏、国家圏が形成されるのです。韓国は、南北に分かれました。堕落とは、心と体が分かれたことです。世界的に見るとき、北側は唯物論で物質が主であり、また南側は唯心論で心が主です。これは、アダムとエバの堕落によって心と体が分かれましたが、それぞれ全世界的に分かれて実を結んだのです。
3 韓国は、南北に分かれているので、いくら民族を取り戻したとしても、一つの主権を取り戻すことはできないのです。一つの主権を取り戻すためには、民族が団結して闘わなければなりません。この民族がそのようにして主権を取り戻したとしても、その主権だけでは「すべてが成し遂げられた」と言うことはできません。主権を取り戻したなら、世界に向かっていかなければなりません。主権を犠牲にすることがあっても、世界を取り戻していく闘いの行路を経なければ、神様が取り戻そうとされる平和統一の世界は来ないのです。
4 韓国は、三十八度線を中心としてアベル国家とカイン国家に分かれました。ここでカイン国家である北朝鮮がアベル国家である韓国に屈服しなければ、世界平和が訪れません。世界も大きく見れば、民主世界と共産世界に分かれています。この分かれた民主世界と共産世界が接触した所が韓国です。ですから、韓国の統一は、世界統一の一つの方案になるでしょう。
5 大韓民国が、今後、世界で生き残り、世界の万民に歓迎される国になるためには、大韓民国の主権と大韓民国を犠牲にして世界を生かそうと、先に十字架を背負う民族にならなければなりません。十字架を通して勝利の拠点となって平和の王国が建設される日には、十字架を背負った民族が栄光の出発点に立つのです。
6 統一教会の人々は、一つの氏族のような立場において大韓民国のために犠牲にならなければなりません。犠牲になれば、大韓民国は今日のような大韓民国にならないでしょう。南北に分かれた国ではなくなり、統一された国、一つの国、より高次的な理想によって、北朝鮮にいる人々までも私たちを歓迎する思想に立脚した国になるでしょう。そのような国をつくらなければなりません。彼らを教化させて、正しい人、すなわち神様をあがめ尊ぶことのできる人にしなければなりません。そうなれば、統一された一つの国が自動的につくられるのです。このように一つになった国を成し遂げるようになれば、その国は世界を利用する国ではありません。世界のために犠牲になる真の国になるのです。
7 私たちが蕩減復帰という厳然たる因果法則を、摂理歴史過程で否定できない原則として公認すれば、この世界史的な終末時代において、世界史的な蕩減の使命を果たす悲惨な国がなければなりません。それはどの国でしょうか。その国は、ほかでもない韓国です。韓国が六・二五動乱を通して三十八度線という対峙線を中心として、この民族とは何の関係もなく、縁もなかった左右の世界史的思潮のゆえに、祭物となって血を流したという事実は悲惨なことです。世界舞台において、再び悲惨な運命の位置を代表する立場にある国が韓国です。このような事実を見るとき、どうして韓国は、このような運命圏に追いやられなければならないのかを考えざるを得ないのです。
8 民主主義と共産主義が韓国で対決しています。板門店を中心として二大陣営がお互いに甲論乙駁しているのですが、この事実が正に、天の世界とサタン世界がお互いに闘っていることを表しているのです。外的には、このように韓国と北朝鮮が対決していますが、内的には歴史的な事実と時代的な事実と未来的な事実を中心として、神様とサタンが最後の対決をしているのです。そのようにすることによって、内的な蕩減条件を立てなければなりません。歴史は、このような両面的な関係をもって流れているのです。
9 韓国は、三十八度線を中心として南と北に分かれています。原理から見るとき、祭物は裂かなければなりません。そして、祭司長が祭物を捧げるときは、上下を問わず、祭壇の前に頭を下げるのです。贖罪の祭物の前には、その国の君主も頭を下げるようになっています。今後、統一教会は、民族全体がそのようにする基準を築かなければなりません。それができなければ、統一教会の使命は完結されないのです。