天聖経: 第273話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第九篇 家庭教会と氏族的メシヤ

第二章 氏族的メシヤ

第二節 氏族的メシヤの責任 15-17

第三節 氏族的メシヤの役割 1-6

15 皆さんは、信仰の息子、娘を中心として新しいイスラエルを編成していかなければなりません。先生が十二家庭を中心として三十六家庭、七十二家庭、百二十家庭を探し出したように、その道をそのまま踏んでいかなければなりません。先生は何となくこのことをしたのではありません。イエス様はそれを解決するために、悲運の死の道まで行くことになり、神様もそのような問題を解決できなかったので、今まで六千年間、役事してこられたのです。

先生が行く道は、その分野が皆さんより一段階先で、より広い国家的、世界的なだけで、内容は同じです。行く道においては同じなのです。先生は、キリスト教の反対を受けたため、氏族的メシヤの基盤がありません。それで、それを探してこなければならないので、道で唐突に出会った通りすがりの人と同じ立場である皆さんを、先生の血族よりも、父母や妻子よりも、もっと愛してきたのです。皆さんも、信仰の息子、娘が皆さんの生命を身代わりして犠牲になれる立場に行くようにするためには、実の息子、娘を育てるよりも三倍以上苦労しなければなりません。

 

16 皆さんは、百二十人を伝道しなければなりません。百二十人を伝道し、結婚させてあげなければなりません。祝福してあげなさいというのです。そのようにすれば、世界的代表、国家的代表、家庭的代表が霊肉を中心として連結されるので、皆さんが行く道と、天国の氏族圏が自然にできるのです。

三人を伝道できずに、顔を上げていられますか。それは、霊肉が分かれたのと同じなので、死んだのと同じです。三人を立てられなかった人は、四位基台にならないので、その基準に立てません。ですから、伝道しなければなりません。それを誰かがしてあげることはできないのです。皆さんがしなければなりません。そのように伝道するのは、統一教会のためではなく、先生のためでもありません。自分のためなのです。

 

17 神様が今まで再創造したのと同じように、その再創造過程を神様の代わりに、現実で行うという心をもたなければなりません。ですから、百二十家庭をどのように復帰するのか、これが重要です。百二十軒の中には、十二弟子も入っており、七十二門徒も入っており、すべて入っています。イエス様が復活したのちに聖霊が降臨し、百二十人の使徒が聖霊を受けて福音を世界に伝播したのと同じように、それを家庭的な基準で皆さんが収拾し、復帰してまとめなければなりません。そのようにしてこそ、氏族的メシヤの使命が終わるのです。

そのようになれば、そのときから皆さんが祝福してあげるのです。皆さんが先生の代わりに、結婚式もすべてしてあげなければなりません。なぜでしょうか。皆さんが先祖だというのです。これからは、それだけすればよいのです。国は既に一つになっています。世界全体が先生についてきます。これさえすれば国家編成と世界編成は一時に、すべて終わるのです。

第三節 氏族的メシヤの役割

 

1 氏族的メシヤになり、故郷を訪ねなければなりません。氏族的メシヤは、故郷を訪ね、先祖を訪ね、神様に侍らなければなりません。第一が何かと言うと地です。第二が先祖です。第三は真の神様の心情圏です。神様と同居するのです。皆さんが今まで生まれ育った地は、天の国の地ではありません。

皆さんの父母も、天の国の先祖ではありません。ですから、神様が同居できないのです。

堕落していない本然のアダム、エバを中心として暮らすその地がアダム、エバの地であり、神様の地であり、その先祖が神様の先祖であり、人類の先祖になります。そこが、神様と同居する場所なので、地上天国です。それが今、できていません。氏族的メシヤの責任を果たせなければ、これがないのです。いくら先生に従ったとしても、国に帰るときはイスラエル民族と同じように、自分の氏族を率いて帰らなければなりません。

天国は、家庭をもって入っていくようになっています。地上天国も天上天国もそうです。一族を率いていくようになっている所です。それでこそ、国を探し出せるのです。そのようにしなければ、国を探し出すことはできません。

 

氏族的メシヤの使命

2 還故郷するためには、生命、愛、血統の三つの条件があります。これを実践するためには、命を懸けなければなりません。先生は、生命を懸けて数多くの峠を越えてきました。命を懸けて行うことに、新しい国の夜明けを告げる東方の朝の光が照らすのです。その国を照らす陽の光も神様の愛であり、それは千秋万代に続く伝統の光り輝く太陽となるのです。永遠に変わらない天の血統を受け継ぎ、その陽の光を受けてこそ、永遠に侍ることができるというのです。

それは、人類の生命の本体である神様を象徴し、父母様を象徴するのです。父母様の伝統と天の復帰摂理の伝統を継承して生命と交換し、その交換したものが、世の中のいかなる脅威によっても取り除かれない主体性をもったと自負するようになるとき、新しい日を出発することになるのです。

 

3 新しい「私」から新しい家庭、新しい国のために氏族的メシヤが必要です。そこまで、あらゆる精誠を尽くして成就しなければなりません。先生が築いてきた信仰の道、神様が創世以後、何億年間も苦労して開拓したすべての結実を、皆さんに無償で伝授してあげるのですから、完全に継承しなければなりません。ですから、天上天下に恥ずかしくない、統一世界の血族の権限を賛美できるようになりなさいということです。それ以上に義なること、それ以上に価値のあることはありません。その価値の先にある平和の世界に直行できる皆さんにならなければなりません。そうすれば、還故郷の道とともに新しい国の統一が始まるでしょう。

 

4 氏族的メシヤは、父親と母親を堕落していないアダムとエバにするのです。その次に故郷を探し立てることによって、王権回復がなされるのです。そのようになれば、すべて終わるのではないですか。第一は、父母同位圏に立つことであり、次に故郷復帰をすることであり、王権復帰をすることです。そのため、すべての人々は、天の国の故郷をもつようになるというのです。天の国の故郷をもつには、天の国の父母をもたなければなりません。天の国の父母をつくるのが、氏族的メシヤの使命です。

 

5 天のために汗を流したように、血を流さなければなりません。血を流す歴史的な受難の峠を、喜んで訪ねていかなければなりません。「私」の解放のために、それ以上に注がなければならない自分たちであることを、今まで知らずにきました。「私はそれと関係なく、相対的な立場ですればすべてが成し遂げられる」と思っていますが、そうではありません。根本に帰ってくるのです。故郷の地に帰るためには、皆さんが根拠地を撃破すべき責任範囲が残っていることをはっきりと知らなければなりません。

今から、皆さんの根を整備しなければなりません。堕落することによって父母が誤り、長子が誤りました。そのため、真の父母を中心として、真の息子、娘を中心として、本然の父母権と長子権を逆さまにして越えさせなければなりません。ただそのままではできません。一八〇度反対にしてこそ、根の整備が出発できるのです。

 

6 今までは、先生が責任をもちましたが、これから、皆さんの一族は、皆さんが責任をもたなければなりません。九〇度の心情を中心として、この角度を合わせなければならないというのです。個人的に、家庭的に、氏族的に一つにしなければなりません。

寝ても覚めても、食べて暮らすすべてのものが、自分を中心としたものではありません。一族のためです。「私」が死んでも、金氏なら金氏のために、すべてのことを解決すべきです。統一教会は、この準備をしなければなりません。それが生き残る道です。国を生かす道なのです。そのため、氏族的メシヤの使命のために、前進に前進を重ねなければなりません。

Luke Higuchi