329.韓鶴子総裁御言選集3 天一国と私たちの使命
第3巻 第29回
第3部 天一国安着のための私たちの使命
12. 天一国の特攻隊
*このみ言は2017年2月23日に清心国際青少年修錬院で開催されたビジョン2020勝利のための世界平和青年学生連合総会及び出征式で宣布されたものである。
皆様は、天地人真の父母様に侍り、天一国世界化の環境創造のために努力すべき天一国の特攻隊、勇士たちです。そのような自信をもって歩んで下さることを願います。
地上天国は真の父母を中心として私たちの手で成すべき
本来、創造主である神様は、天地創造をされ、人間始祖アダムとエバを創造されました。そして、アダムとエバに責任を与えて下さいました。アダムとエバは成長期間の間、神様と絶対的な一心・一体・一和の立場で神様から離れない生活と行動をしなければなりませんでした。しかし、成長過程でアダムとエバに自分を顧みる欲心が生じたのです。そうして堕落という途方もない過ちを犯してしまい、神様から離れざるを得なくなってしまいました。
神様は全知全能であられますが、御自身の立てられた創造原則どおりに摂理をされます。神様は、堕落した人類の中から責任を果たし得る人を探し求める蕩減復帰摂理歴史を始めざるを得ませんでした。私たちが聖書を通して知っているように、イスラエル民族を立てて、4000年の間、個人から家庭、氏族、民族、国家的な基盤ができるまで、蕩減復帰路程を経てきたのです。そうして、サタンと関係のない、「私の息子である」と言えるイエス・キリストを送って下さいました。
しかし、イエス様お一人では摂理を導いていく事が出来ません。イエス様の周辺の環境となるべきユダヤ教やイスラエル民族が責任を果たせませんでした。もしその時、イエス様が責任を果たし得る立場に立っていたら、独り娘に出会って真の父母となっていた事でしょう。当時の外的な環境を見ると、天はローマ帝国という巨大な国、「すべての道はローマに通ず」と言われるほどの強大国を立てられました。イスラエル民族は、イエス様と一つになっていたら、ローマを消化する事が出たのです。そのようになればローマ帝国を通じて、神様が待ちこがれてきた人類一家族の世界はできていたはずです。しかし、人間たちの失敗によって、そうはなりませんでした。
イエス様は十字架上で亡くなりながら、「再び来る」と言われ、再び来て「小羊の婚宴をする」というのです。イエス様の十字架の後、キリスト教は聖霊の役事で発展しました。しかし、本質が何なのか分かりませんでした。キリス卜教の2000年の歴史は、イエス様が再び来て「小羊の婚宴」の相対者である独り娘を探し求める摂理歴史です。キリスト教はそのことを知りません。
天の摂理は発展してきました。責任を果たし得なかったイスラエル民族には、独り娘を送る事は出来ません。天は新たな摂理を導いていく民族を選択されたのですが、それが韓民族です。2000年にして誕生すべき独り娘は、キリスト教を背景として現れなければなりません。
創造主である天の父母様と人類の願いは、真の父母に出会うことです。今日、世界で起きている現象はすべて人間によるものです。宗教も同様です。人間だけの力では限界があります。今日、問題になっている宗教紛争、思想紛争、領土紛争などは、みな父母を知らないことから起きているのです。本来、創造主である神様が私たちの主人であり、父母です。創造主である神様と、神様の願いをかなえて差し上げる真の父母に侍らない民族や世界は、終わりを迎えるようになります。神様の創造原則は永存するようになっています。堕落しない万物は永続的に存在しています。堕落した人間だけが、多くの問題を起こしています。
皆様は、天一国の特攻隊であり、勇士たちであると言いましたが、特攻隊は真の父母が命令すれば絶対服従して従わなければなりません。世界人類が神様を父母として侍って暮らす地上天国は、真の父母を中心とする私たちの手で成さなければなりません。そのような点で、皆様はすべての面で最高にならなければなりません。
天一国の特攻隊であり勇士であることを自覚すべき
私が世界的な環境圏を広げるために、2016年に「世界平和国会議員連合」を創設し、2017年の聖誕日と基元節の時に総会を開催しました。13の大陸を中心として創設大会をしたのですが、最終的にアメリカのワシントンD.C.の国会議事堂上院ビルで、真の父母がメシヤであり、救世主であることを宣布しました。国会議員は、その国の国民たちが選んだ人です。国連では各国の外交官が参加して、世界の問題を解決すると言っていますが、満足に解決したことがありません。しかし、国連が創設されてから、再臨のメシヤ、真の父母様の援助にその役割を果たした事があります。それが朝鮮戦争の時に国連軍の名で16ヵ国が参戦した事です。その後、国連は多くの面で努力をしましたが、解決方法を見つけ出す事が出来ずにいます。
「世界平和国会議員連合」を通じて、各国の国民が選んだ議員たちを通じて、全ての人々に真の父母を知らせて祝福するようになれば、統一された一つの世界になることが可能なのです。そのために私は世界的に多くの事業を展開していますが、「天宙平和連合」と「世界平和女性連合」と「世界平和青年学生連合」が一つにならなければなりません。
特に「世界平和国会議員連合」が創設された国々と、私たちがビジョン2020を中心として国家の復帰と世界の復帰のために選定した国々を対象に、教育し、指導しなければなりません。そうして必ず天のみ旨を成し得る、召命を受けた国となって祝福の道を行く事が出来るようにしなければなりません。
きょうここに集まった皆様は、その責任を果たすにあたって努力を怠ってはいけません。ですから、私たちは、真の父母様に侍る誇らしい天一国の特攻隊であり、勇士であることを自覚しなければなりません。「天宙平和連合」と「世界平和女性連合」と「世界平和青年学生連合」は、世界摂理のために一つとなり、国家の復帰と世界の復帰に総力を尽くしてくれるように願います。
昔、新羅の復興のために花郎(ファラン)が創立され、国を守ったように、大学街運動のCARP(大学原理研究会)が活性化されてこそ、国家の復帰が可能なのです。CARPが活性化されれば、国家を復帰し、世界を救う事が出来ます。ですから、摂理の中心国家である韓国、日本、アメリカは、CARPを発展させ、国家の復帰と世界の復帰に参加する特攻隊員たちをたくさん育てなければなりません。
6000年の蕩減復帰摂理歴史の期間が暗い冬の季節だったとすれば、天一国が出発し、国家の復帰と世界の復帰のために出ていくこの時は、摂理の春を迎えているのです。この春に皆様は苦労して元気な種をまき、天が望まれる時にそのような人材を収穫する事が出来なければなりません。充実した春を迎える皆様が、責任を果たし得ることを祈ります。
13. 人類文明史から見た天の摂理と韓国の使命
*このみ言は、2017年4月30日に韓国京畿道高陽市にある韓国国際展示場(KINTEX)で開催された「希望 大韓民国 対国民和合統一前進大会」で宣布されたものである。
尊敬する内外の貴賓、平和大使、愛する祝福家庭の食口の皆様!きょう私たちは、地球上で起きている暗澹たる全ての問題を、いかにすれば解決する事が出来るかという事について考えなければなりません。それできょうは皆様に「人類文明史から見た天の摂理と韓国の使命」と題してお話ししようと思います。
イエス様の再臨の約束とキリスト教の責任
神様は天地万物を創造された後、人間始祖であるアダムとエバを創造され、それを御覧になって「はなはだ良かった」と聖書に記録されています。そして、神様はアダムとエバに責任分担を与えました。その責任は、成長過程を通じて神様と、絶対的な立場で一致した生活をしなければならないという事でした。しかし、アダムとエバは成長期間に自己を振り返るようになりながら、欲心が生じました。「私も神様のようになれる」と思ったのです。時ならぬ時に過ちを犯したのです。そうして堕落の歴史になってしまいました。
全知全能であられる神様は、堕落した人類をただそのままにしておく事は出来ませんでした。神様は、創造原則を中心として始まりと終わりが同じであるお方です。「失敗」という単語はあり得ません。ですから、神様は人間を探し求める、孤独で険しい蕩減復帰摂理歴史を始めざるを得ませんでした。堕落した人類の中から、善なる民族と言えるイスラエル民族を選ばれ、個人から家庭、氏族、民族、国家の基準まで探し立てるまで4000年かかりました。
しかし、神様の創造目的を果たす事の出来る、独り子イエス・キリストを遣わして下さいましたが、イスラエル民族とユダヤ教、特にイエス様を誕生させたマリヤとザカリヤの家庭が責任を果たす事が出来ませんでした。彼らの責任はイエス様を保護することでした。
独り子として来られたイエス様が真の父母となるためには、独り娘に会わなければなりません。その環境圏をつくるためには、マリヤが責任を果たさなければなりませんでした。イエス様が独り身で暮らしているのに、マリヤが自分の家庭をもつ事が出来ません。このような過った歴史を正さなければなりません。
結局、環境圏を失ったイエス様は十字架上で亡くならざるを得ませんでした。そうして、「私は再び来る」というみ言を残されました。再び来られたら、「小羊の婚宴」をするというのです。イエス様の当代で成し得なかった真の父母の位置を、必ず成就すると約束されたのです。
ですから、キリスト教は独り娘を誕生させる責任を果たさなければなりません。神様は、個人や国が責任を果たせなかった場合は、再び使われる事はありません。なぜなら責任を全う出来なかった民族には、払うべき蕩減があるからです。私たちは歴史を通じて、イスラエル民族がどのように生きてきたのかを見ています。
天は独り娘を誕生させるための善なる民族を再び選択されました。それが大韓民国です。ですから、皆様は過去のイスラエル民族が責任を果たせなかった失敗を再び犯してはいけません。皆様の子孫に蕩減が残るからです。
イエス様が十字架によって亡くなった後、300年余り経ってから、キリスト教がローマから認められるようになりました。イタリア半島を中心として始まったキリスト教文化は、ヨーロッパ大陸を経て島国イギリスに至り、大西洋文明圏時代を成しました。イギリスは大洋を中心として世界に発展していきながら、「日の沈む日がない」と言われるほど、強大な力をもつようになりました。
しかし、イエス様の本質が何か分からないキリスト教は、愛について語りますが、利己的な姿を振るい落とす事が出来ませんでした。ですから、後退せざるを得ませんでした。
イエス様の本質は真の愛です。真の愛は、与えても忘れて、また与える愛です。しかし、大西洋文明圏を成したヨーロッパの国々は、植民地として占領した国々から多くの資源を奪うことに力を注ぎました。結局、大西洋文明圏は、これ以上強大になる事の出来ない環境となってしまいました。ヨーロッパの人たちは世界の文物を受け入れ、産業革命を通じて豊かに暮らしましたが、それは「ため」に生きる生活ではありませんでした。
ために生きる生活、真の愛を実践する時
イエス様が十字架によって亡くなりながら、約束された「小羊の婚宴」の準備をすべき使命をもっているのがキリスト教です。その責任を韓国のキリス卜教が果たさなければなりませんでした。しかし、キリスト教は天の摂理がどのように進んでいるのかを知りませんでした。この地において天が待ち望み、人類が願ってきた独り子と独り娘が誕生し、真の父母として顕現されました。
それならば、皆様はどうするべきでしょうか。無知には完成があり得ません。真の父母は、聖婚以来50年余りの間、世界万民を教育しました。世界人類は1960年当時、30億でしたが、今は74億になりました。真の父母と一つになって前進してこそ、人類の未来があるのです。
「世界平和国会議員連合」は、2016年2月の発起人大会を出発点として、大陸別に創設大会を開催しながら、2016年11月、アメリカのワシントンD.C.にある国会議事堂上院ケネディー・コーカスルームで、アメリカの現役議員80余名が集まる中で北米圏創設大会を開催しました。私はその席で「平和世界へと行くためには、世界人類が真の父母と一つになって行かなければならない」と発表しました。それは驚くべき宣言です。2000年前にイエス様がローマの元老院で語るべきだったみ言なのです。このように外的な環境圏を整えました。
この国が困難に処し、また世界が混沌の中にあります。2017年2月に開催された「世界平和国会議員連合」世界総会の時は、700余名の現役の国会議員が韓国に来ました。私は彼らに「平和世界へと行くために、皆様は各自の国において氏族的メシヤの責任を果たさなければならない」と強調しました。メシヤになりなさいと力説しました。現在、120ヵ国で「世界平和国会議員連合」の創設大会を継続して開催しています。数日前には13億の人口をもつインドで創立大会を行いました。インドはヒンドゥー教の国ですが、そこで120人の現役の議員が集まって、創立大会を成功裏に挙行したのです。
このような大会を通して、真の主人、真の父母を慕い、待ち望んでいる人たちがたくさんいるということが分かります。堕落した人類の願いは、真の父母によって生まれ変わる過程を経て、創造主たる天の父母様の子女になることです。つらく険しい待望の路程を経てこられた天の父母様です。
これからは皆様がこの国の民に真の父母の顕現を知らせなければなりません。皆様は、南北が一つとなり、平和な国で暮らしたいと思うでしょう。しかし、皆様のそのような願いは、政治の力や宗教の力、思想の力によって果たされるものではありません。真の父母だけが解決できるのです。
100年前、インドの詩聖タゴールが、当時日本の植民地であった韓国について美しい詩を詠みました。未来の希望を予言しているのです。「コリアよ、その灯火が再びともる日に、あなたは東の明るい光となるだろう」とあります。光は真のみ言、真理を意味します。真理は、真の父母による真の真理なのです。
韓国は、神様の祖国となる事の出来る祝福を受けました。ですから、皆様は責任を果たさなければなりません。実践しなければなりません。行動で示さなければなりません。そうして、この国が、神様と真の父母が留まり得る国として、世界を前に堂々と立たなければなりません。そして、アジアの灯火となり、新しい時代である太平洋文明圏時代を開いていかなければなりません。過去の大西洋文明圏時代は、自国の利益のために収奪する時代であったとすれば、太平洋文明圏時代は、真の父母を中心として「ため」に生きる生活、真の愛の実践をする時代です。そうすることによって、全人類と神様が待望してきた「神様を中心とする人類一家族の世界」を築く事が出来るのです。
皆様、天の父母様に孝情の心で喜びと頌栄を捧げるその日を目指して前進、また前進しましょう!