421.韓鶴子総裁御言選集4 文鮮明先生が見た韓鶴子総裁

第4巻 第21回

第5部     真の父母宣布と清平摂理

3. 清平摂理と霊人祝福 その①

清平聖地の選定と開発

お父様は全国の山河をすべて回りました。1960年代に皆さんを全国各地に配置し、全国の名山をすべて踏査してみました。統一教会の錨をどこに下ろすのか、この基盤をどこに築くのか、ということを念頭に置いて踏査したのです。良い場所には必ず湖がなければなりません。東海岸はソウルから遠すぎます。西海岸は都市が集中しているし、干満の差が非常に大きく、海水が引くと干潟になり、泥水なので良くありません。ソウルから30分以上かかる場所を探したところ、雪岳面松山里を選ぶことになったのです。その地域は本当に素晴らしいのです。私が清平地域で最も良い場所を取ったのです。(37-84, 1970.12.22)

清平の地は世界の祖国の地、すべての人類の心情的故郷の地にならなければなりません。天地が仰ぎ見ることのできる勝利的創造理想を完成し、天地が連結して神様の心情を解怨成就することのできる地になるだけではなく、世界の故郷の地となり得る聖なる地となることを祈ってきたのですが、これが本格的に出発できる時になりました。それゆえ、この周辺の800万坪の土地を買ったのです。山とこの周りの土地は、私たちの未来の故郷のための土地です。すべての信仰する人たちの故郷となり得る基地となっています。今、世界185ヵ国に私たちの基地がありますが、父母様の願いは、ここをその185ヵ国のすべての歴史的伝統を展示することのできる歴史的な基地になるようにすることです。それだけでなく、この基地で各国の文化を背景とする伝統を新しくすることができ、天との関係をいかに結ぶかということを教える修練所、教育の場をつくるのです。そのようにするために準備した土地として祈祷したことが、そのまま歴史的な事実につながることになりました。このような世界の版図を統一教会がもっているということは驚くべき勝利の結果であると思っています。(282-46, 1997.3.10)

世界の人々のためになる所がなければなりません。そのような場所が清平です。この清平の地に国際修練場をつくろうと思います。今後そこで何をするのでしょうか。私たちの宣教部がある各国のブロック、すなわち日本ならば日本ブロック、アメリカならばアメリカ・ブロックをつくるのです。膨大な地域を買って、アメリカ・ブロックならばアメリカ人に任せるのです。アメリカ人が来て修練を受けられるように、アメリカ人の趣向に合った村をつくるのです。各国の文化を総合し得る環境都市、総合村落をつくるのです。そして、その中央に私たちの修練所をつくるのです。そうして、外国で苦労した人々は必ずこの本部に来て修練を受けるようにし、本部に来て修練を受けて帰ることを光栄に思えるようにしようというのです。そのようにするためには、景色が良くなければなりません。また、外国人たちが韓国に来て巡回する時に、印象に残る所にしなければなりません。(45-185, 1971.6.27)

清平に修練所をつくる時、2ヵ月程度かかるところを8日で完成しました。7月1日から地ならしをして、2日から建築を始めました。ですから、一週間で建て終わったのです。清平に建てた修練所は93坪です。修練所の講堂だけでも、およそ70坪なので、200人以上は寝ることができます。そのような建物の建築を一週間でやってのけたのです。きょうまでだとすれば、満10日間です。きょうは1971年7月11日ですが、本来は昨日までに終わらせようとしました。ですから、きょうを越えてはいけないのです。このように8日間ですベて終わらせ、その次はペンキを塗るのです。ペンキを塗って、三日、四日の間、きれいにするのです。でも、きれいにできるようにはなっていません。なぜなら、今は避難する群れに嫁に行くようなものだからです。化粧をしないで嫁に行ったとしても、新郎に会って幸せに暮らせばよいのです。(45-326, 1971.7.11)

清平の地は、霊と肉を中心に天地と協力した立場で、個人が出生できる基地、家庭が出生できる心情的基地、あるいは国家が出生できる心情的基地、さらには世界と天地が出生できる心情的基地だけではなく、地上天国と天上天国を建設し得る心情の基地となることのできる土地です。統一教会が試練を克服できる立場に立ったら、飛躍的に発展できます。世界の若者たちが集まって教育を受け、祝福家庭が修練を受けて世界に前進していくことが、この清平の地で実現するという事実は、大韓民国のすべての地に代わっても誇ることができ、民族と国家が誇るだけでなく、アジアと世界の全人類が誇ることができることなのです。(282-48, 1997.3.10)

きょうは清平聖地に神様の殿堂を起工する祝賀の日となりますので、この基地が天と地をつなぐことのできる板門店となることができますよう許諾してください。分裂した南北を統一し、天の統一的金門店になることができる標示として、霊界・肉界において善悪を分別することができ、正義の基準を立てることのできる一つの出発基地を建設する起工式となりますので、天地全体が祝賀の日として迎え、神様を中心として地上の真の父母と一つになり、心情的な礎を据えて、永遠なる歴史時代と後続時代を越えられるようにしてくださり、心情的統一圏をつなげることのできる歴史を代表した伝統の橋梁となることができますよう祝福してくださいませ。万民を兄弟愛で結び、万国を一つの兄弟国として結び、天地が一つの兄弟国家として、神様と真の父母が治める新しい地上・天上の王権時代に進入できる祝福の門を大きく開いてくださいますよう、お願い申し上げます。霊界に行ったすべての先祖たちが、地上につながっているその子孫たちと一体化して、平和の世界を目指す統一的理想が日進月歩するように許諾してくださり、あなたの願いである長子権復帰を過ぎ、父母権復帰を過ぎて、王権復帰時代において、全世界を一つの国として抱くことのできる神様の全体・全般・全能の時代に進入できるように祝福してください。ここに集まった各国の食口たちが精誠を尽くしてこの起工式を祝う場を、喜んで御覧くださり、万国と連結できる祝福の基盤となることを許諾してくださいますよう切にお願い申しあげます。(282-11, 1997.3.10)

1999年11月7日、天城旺臨宮殿の奉献式を控え、天が注目する中で天上世界の祝福家庭と地上世界の祝福家庭が一体となり、神様をお迎えして勝利の主権の顕現を霊肉で誓うことのできる勝利の宮殿の名をもつ基盤を奉献するこの日を迎え、この聖別式を行うようになりましたことを誠に感謝申し上げます。天がこの日を記憶なさり、天の所有権として決定し、千年、万年、子孫万代において仰ぎ見る基地となり、愛の伝統的霊肉一体心情圏の出発基地としてください。ここが天下において思慕の宮殿となり、愛の宮殿となって、血統的因縁を尊重することのできる崇拝の宮殿となるよう許諾してください。それによって天地父母がいつも中心となられ、万世の愛の統治権によって愛で結ばれた世界化運動に聖別拡大のための記念的な一つの起源地となることを許諾してくださいますよう、切にお願い申し上げます。(312-304, 1999.11.7)

清平に天の国の王宮をつくるのです。国連に加盟している国家全体が一つになって地上につくらなければならないでしょう。ロシアのような国も立派な王宮を建てました。フランスのルーブル美術館なども問題にならないほどの、その何倍以上も価値があるように、精誠を込めて永遠なる宮殿をつくらなければなりません。それが、神様から相続を受けた私たちの果たすべき義務なのです。(474-338, 2004.11.4)

地上世界と天上世界を連結なさった真の父母様

神様は霊界で直接仕事をすることができません。天使や聖徒たち、善なる先祖たちにさせるのであって、神様が自ら仕事をすることはできないのです。直接働くことができたとすれば、堕落もありませんでした。直接仕事ができるように橋を架けるのが真の父母です。真の父母がこの地に来て、偽りの父母のすベての実相を根元から完全に解消するのです。そうして、個人から天宙まで浄化した基盤の上で、神様が地上世界に降りてきて、完成した基盤を中心として活動するのです。(323-232, 2000.6.3)

来られる再臨主は、完成したアダムです。ですから、エバは、完成したアダムを中心として絶対的に一つになって、はじめて完成したエバになります。お母様がそれを代身して蕩減歴史を経てきました。アダムの創造完成、エバの創造完成を世界的な基準で成したので、すべての男性は男性の位置に、女性たちは女性の位置に立って愛を中心として平等・平準化された家庭理想時代に入るようになるのです。天と地、世界東西で閉ざされていたものが本然の基準に戻ることによって、これから行くべき道は、一つの道しかありません。真の父母に従って天国に入る道しかないのです。そこにサタンがすべて屈伏し、サタン世界のすべての妨害がなくなったので、皆さんが一つになって国を動かし、天の前に捧げることによって、地上天国と天上天国が実現するのです。(310-286, 1999.7.27)

アダムとエバは神様にとって万代の一人息子、一人娘です。世の中でも7代続いての一人息子、一人娘が死んだ場合には、国までも贈り物をして慰めるのです。ところが、今まで万代の息子、娘を失ったその神様を慰めた人はいたでしょうか。唯一お父様だけが、堕落の悲しみを抱いている神様に対して、「私について来てください。私が行く道をついて来てください」と言いながら慰めるのです。その道を開拓して地獄の門を打破し、天国の門を開くことができなければなりません。神様が自由自在に往来できるようにしなければなりません。地獄という恨のその門の敷居をすべて崩しておかなければなりません。神様を解放しなければならないのです。ですから、お父様が地上世界と天上世界の地獄まで塞がっていたものを崩したのです。これからは、高速道路を造らなければなりません。平準化しなければなりません。それは地上だけではありません。霊界がすべて平準化されなければなりません。家庭的平準化、氏族的平準化、民族的平準化、国家的平準化、世界的平準化、天宙的平準化がなされなければなりません。それは、男性と女性の家庭形成によってできるようになっています。(302-227, 1999.6.14)

お父様一代で、個人から世界、霊界まで高速道路を開拓しました。それが、1985年2月1日のダンベリーでの「開天門の日」宣布です。地上世界から天上世界まで、高速道路をつなげて門を開けておかなければなりません。それは最も困難な立場、一番のどん底からなさなければなりません。ですから、歴史の新しい起源は、すべて獄中で起こります。この世でもそうです。革命家たちは監獄から新しい道を開いていきます。それと同様に、獄中の一番のどん底から高速道路を造ってこなければなりません。そうすることによって、地獄なら地獄でも、男性、女性が行くべき道ができるのです。地上世界もみな同じです。偽りの父母によって仕切りで塞がっていたものが、真の父母によって開かれるというのです。偽りの父母の愛による血統的因縁で塞がっていたものが、真の父母の愛によって新しい祝福の血統を受け継ぐことによって開かれるようになるのです。(166-243, 1987.6.7)

歴史的な怨恨の壁を、真の父母が取り払わなければなりません。そのことは、国の王権をもって宝座で行うのではありません。人類が地上地獄で生きており、霊人たちが霊界の地獄で苦痛を受けているので、地上地獄と天上地獄の門をすべて開き、地上の個人から国家と世界をつなげ、その次に地上から天上世界まで通じるように道をつなげなければなりません。高速道路をつなげなければなりません。主流と通じ得るただ一つの道につなげなければならないのです。ですから、皆さんの心と体が一つになり、その一つとなった基準から、家庭を経て、氏族を経て、民族と国家を経て、世界を越えて、天上世界に行っても壁があってはなりません。すべて取り払ってしまわなければなりません。最後の問題は、塞がっている霊的な地獄の門と天国の門を開くことです。地上地獄の最後に行って地上地獄の門を開き、天上地獄の最初に立って天上地獄の門を開かなければ天国に入ることができません。地獄に勝利した人だけが天国に行くことができます。何をもって勝利しなければならないのでしょうか。祈祷で勝利できるのではありません。神様の愛をもって勝利しなければなりません。そうしなければ、天国に入れないので、私は神様の愛を中心として地上を経て、天上世界の地獄の門まで開き、地上から天上まで行く道を造りました。(140-43, 1986.2.1)

真の父母だけが霊界と地上世界を清算することができ、理想的な地上天国、天上天国を完成することができます。それが可能なのです。そのような全体・全般・全権・全能を行使できる時代が来ました。世の中の組織、様々な国の全体組織が一般化されます。全体・全般的にすべての能力をもったサタン世界は、完全に天の権限の前に無能になり、神様の全権・全能時代に移るのです。それができる人が真の父母です。真の父母から始まるのです。(293-326, 1998.6.7)

真の父母の活動範囲は、この地球星だけではありません。膨大な霊界、その世界の果てまでも関与して、サタンの影があれば清算しなければなりません。ただでは蕩減できません。真の父母は実体蕩減をすることになります。アダムとエバの失敗、イエス様の失敗、宇宙的失敗、サタンに汚されたものをすべて清算しなければなりません。サタンを屈服させて、それを清算することのできる命令を下し、整備された基準に従って、天の国の再建、地上天国、天上天国の完成の出発が可能となるのです。それは真の愛の論理でなければなりません。(397-208, 2002.11.24)

神様王権即位式をしたということは、宗教世界の願いが果たされたということです。また、神様の救いの摂理のすべての目的が果たされたということになります。そして創造理想を立て、万物を創造し、人を創造して、愛の家庭、神様が祝福した家庭を築き、堕落がなかった地上天国、天上天国の理念がはじめて実現されるというのです。個人・家庭ではありません。世界人類が同じ解放的祝福中心家庭の位置に立つことによって、今まで空いていた天国に一度に合わせることができるのです。失敗した歴史のすべてを水平基準で、神様が理想とされたその基準をつなぎ合わせるなり、縫い合わせるなり、とにかくその空いたところに合わせることができるのです。それゆえ、今後地上と天上には理想天国が実現されるのです。神様が霊界全体を闊歩することができ、地上も思いのままに闊歩することができるのです。(346-239, 2001.7.1)

祝福の恵沢圏が上から下まで、地にまで及んだので、霊界祝福時代につながるのです。それをつなげてこそ復帰することができるのです。今までは、地上で愛する妻と夫が暮らしても、霊界に行くと離れ離れになりました。霊界に行く時に、自分の度数に応じて行くのです。霊界に行ってビデオのボタンを押しさえすれば、自分が地上でどのように生きてきたのかが、すべて出てきます。すべて記録されているのです。天使が来て、そこに連れていきます。家庭に10人いても、心霊基準がそれぞれ異なるので、みな別れなければなりません。会うことができません。これからはそのようなことから解放されます。地上で愛した人が霊界に行っているなら、その人と祝福してあげることができます。ですから、霊界の人たちを祝福してあげたのです。その門が開かれました。ですから、地獄の解放が可能なのです。そうしてこそ、堕落していない本然の世界、天国に入る一方的な通行によって、天国の編成を完成したと言える基準を立てるようになるのです。また、地上で分かれたすべての個人と家庭をかき分けて、世界的に編成するのです。これを一度に合わせることによって、地上・天上天国の統一圏が形成され、神様が解放され得る時代が来たのです。(283-146, 1997.4.8)

Luke Higuchi