228.韓鶴子総裁御言選集2 理想家庭と平和世界のモデル
第2巻 第28回
第2部 理想家庭と平和世界モデル
14. 共生・共栄・共義の理想世界を建設しよう
*このみ言は、1995年1月8日、韓国ソウルのリトル・エンジェルス芸術会館で開催された「世界平和青年連合」全国代議員総会で宣布されたものである。
親愛なる内外貴賓、紳士淑女の皆様、そして全国から参加してくださった「世界平和青年連合」の代議員の皆様!きょうは歴史的な「世界平和青年連合」韓国支部代議員総会を世界平和と祖国統一を熱望する皆様を迎えて挙行することになり、大変うれしく思う次第です。
私は「世界平和青年連合」の総裁として、これまで「世界平和青年連合」韓国支部傘下の各地域組織を創設するために誠心と情熱をもって努力してきた皆様の労苦を、この場をお借りして褒め称える次第です。短い期間にもかかわらず、「世界平和青年連合」がこのように全国的な組織を構築し、雄飛の翼を広げることのできる基礎を築いた原動力が、ここに集まった代議員の皆様にあったと思います。
青年連合の歴史的な使命
全国から集まった「世界平和青年連合」の代議員の皆様!皆様も御存じのとおり、21世紀を目前に控えた人類と世界は、重大な世界史的転換点に立っています。分裂と対立によって綴られた20世紀を終わらせ、平和と繁栄、そして統一の希望に満ちた21世紀の新たな世界を建設するのか、それとも分裂と対立、そして戦争によって人類歴史を悲惨な姿で終わらせるのか。これは深刻な問題に違いありません。
現在、地球村の所々で起きている国家と人種、民族と宗教、階級と理念間の葛藤と倫理的堕落、家庭破壊、麻薬、エイズ、飢餓と疾病などの諸般の要素は、真なる平和と統一世界を建設する理想の実現を遮っています。これは人類が最初に神様の愛を失ってしまったからです。
神様は、人類最初の先祖であるアダムとエバが、神様の真の愛を中心に理想的な夫婦と父母として完成し、理想的な家庭を築き、民族、国家、世界へと拡大して、理想世界を実現することを願われました。しかし、不幸にも人類始祖アダムとエバがそのような神様のみ旨に背くことによって、歴史が悲劇的な道を歩むようになりました。人類は、神様を否定し、神様を中心とした絶対価値を喪失したところ、貪欲と闘争、そして混乱の奈落へと落ちるようになりました。
けれども、人類が本性の発露こよって、より良い世界に向かって絶えず努力をしていく中で、神様は歴史上数多くの預言者、そして宗教を通して、人類を救うための摂理をしてこられました。しかし残念なことに、人類はいまだに罪悪と苦痛の世界で中心をつかむことができず、行く道を失ってさまよっているのです。今こそ人類にとって希望に満ちた21世紀の新しいビジョンを提示し得る全人類的な努力が必要な時です。親愛なる「世界平和青年連合」の代議員の皆様!皆様こそこの時代と世界に希望を与えることのできる先導的な位置にいます。歴史において青年は困難な時代における希望の光であり、新たな歴史を創造する開拓者であり、先駆者でした。これから私たち青年連合は、不幸な人類歴史を終結させ、平和と幸福があふれる新しい世紀を建設するための全人類的な努力を鼓舞して導いていくべき歴史的な使命をもっているのです。
今まで人類を支配してきた理念や体制は人類に救いをもたらすことができなかったという認識のもとに、人類の救いのための新しい価値観と社会体制を建設する運動を、主体的な立場で推進しなければならないでしょう。また、真の愛の倫理によって真の家庭を建設する運動を展開していかなければなりません。
また迫りくる21世紀において、真なる平和と統一の世界を創建するために召命され、「神主義」と「頭翼思想」のもとにすベての人類が一兄弟姉妹、一家族であるという「人類大家族主義」に立脚した平和運動を推進していかなければなりません。すべての民族と国家は、いかなる理由によっても自主的な権利を侵されてはならないし、国際社会の同等な成員として認められるようにしなければなりません。
いまだに地球村の所々で弱小国に対する強大国の侵略や蹂躙、殺傷がほしいままに行われています。これは、21世紀において平和な地球共同体を建設するために止揚されるべきであり、私たちは全世界的な次元で侵略と戦争を反対する平和と統一運動を展開していくことでしょう。それとともに、分裂と分断の桎梏で苦痛を受ける国家と民族の統一運動を支援し、鼓舞することでしょう。
この時代の先覚者のような人となるべき
親愛なる代議員の皆様!今後、「世界平和青年連合」は「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」などと協力し、世界平和のための青年たちの先駆的な役割を促進して、世界平和の実現に積極的に貢献しなければならないでしょう。そして、地球上の最後の分断国である私たちの祖国、韓半島の統一のために全力を傾けていかなければなりません。また、世界平和と真なる世界を実現するために、国際的な青年学生たちの兄弟的な交流と協力を通して青年UNの使命を展開しながら、迫りくる21世紀の新しい文明時代を準備するための諸般の機構を編成していかなければなりません。
「世界平和青年連合」は、全人類が自由と平等を謳歌し、人間らしい人生を営んでいけるように、国家と社会の民主化と経済的な均等分配を通し、神様の真の愛によって一体化し、共に豊かに暮らせる共生・共栄・共義の理想世界を建設する運動を展開していくことでしょう。いまだに地球上の多くの開発途上国では、飢餓と疾病によって数多くの人々が悲惨に命を失っています。これは他人事ではなく、私たちすベての問題です。死んでいく地球村の兄弟の悲劇を見て、ただかわいそうだと思うのではなく、実質的に彼らを助けてあげる全世界的な最後の救世運動を繰り広げていくでしょう。そうして今後、「世界平和青年連合」は創始者の趣旨に従って、苦痛を受けている地球村の兄弟たちを救済するための全面的な救護事業に先頭に立っていくことでしょう。
「世界平和青年連合」の代議員の皆様!きょう私たちは、このような重大な歴史的召命を受けた立場で、神様と天運の絶対的な支援を受けていることを今一度自覚しなければなりません。皆様は自ら進んでこの運動に参加した人たちです。歴史上数多くの義人が、より良い世界をつくるために努力し、名もなく光もなく消えていきましたが、彼らの偉大な足跡は、神様と共に人類歴史の中に燦爛として刻み込まれています。皆様は正にこの時代の先覚者のような人とならなければなりません。
私は「世界平和青年連合」の代議員の皆様が先頭に立ってこの道を開拓してくださることを願い、平和と幸福に満ちた新しい世紀を開くための大長征に誠心と情熱をもって私と共に邁進してくださることを願います。最後に、神様の祝福と御加護が「世界平和青年連合」と皆様に臨むことをお祈りします。ありがとうございました。