312.韓鶴子総裁御言選集3 天一国と私たちの使命
第3巻 第12回
第1部 平和世界に向かう道
18. 海は人類の未来を約束してくれる資源の宝庫
*このみ言は、2011年8月18日、アメリカ、ラスベガスの平和宮で開催された圓母船進水式で、文鮮明総裁に代わって韓鶴子総裁が宣布されたものである。
尊敬する世界各国の指導者、そして内外の貴賓の皆様!ご多忙な日程にもかかわらず圓母船進水式に参加してくださった皆様を心より歓迎しながら感謝の挨拶を申し上げます。また、2012年世界海洋博覧会の開催を控えた韓国の美港、麗水と、フーバーダムを中心としたコロラド川流域等が、名実共に東西の海洋レジャー産業のハブ(中心拠点)として跳躍できるように、本日の進水式ができるように導いてくださった神様に感謝申し上げます。
私たちの究極的な目標
貴賓の皆様、今日の世界人口の中でほぼ10億に近い人々が飢えにあえいでいます。平均6秒ごとに1人、1年間に2000万人が死んでいっているのです。特に多くの子供たちが栄養失調で命を失っているのです。国連は2015年までに飢餓人口を半分に減らすことを宣布しましたが、地球温暖化により榖物生産量が減り、専門家たちはむしろ2020年になると飢餓人口が2倍に増加すると予想しています。
深刻な飢餓問題を解決する代案はどこにありますか?私は、地球星の75パーセントを占めている海洋圏こそが人類の飢餓問題を解決することができる資源の宝庫であると考えます。海は、各種の公害と資源の枯渴によって死んでいきつつある地球星を回生させ、人類の明るい未来を約束する新たな原資材の宝庫なのです。
私は、飢餓に苦しんでいる人類を解放するために、すでに1960年代から過去50年余りにわたり海洋産業に投資してきており、ボート産業や釣り技術などの海洋技術を開発してきました。1980年代にはグッド・ゴー(Good Go)船舶を建造し、アラスカのコディアックやニューメキシコ湾など全米30ヵ所余りに海洋産業の基地を造りました。1990年代にはブラジルとウルグアイを中心に南米海洋産業に投資するなど、全世界52ヵ国に世界的な海洋ネットワークを造成しました。
このような基盤の上に2000年代に大韓民国の南海岸にある麗水と太平洋の中央にあるハワイを、環太平洋時代の海洋産業のハブとして発展させてきたのです。特に本日は多くの貴賓のかたがたをお迎えし、私が創案した石膏モールドエ法を紹介し、ここに新たな技術をさらに開発・適用して製作した「圓母船」の進水式を行う運びとなりました。「天艇號」を皮切りに「マスターマリーン」造船は世界的な次元で船舶産業の新しい地平を開き、韓国とアジア地域の海洋交通に革新をもたらすことはもちろん、生活の質を向上させるのに大きく寄与していくでしょう。
皆様、私は一生を神様の真の愛を実践する「ために生きる生活」の道を教えてきており、世界人類の福祉と平和のための努力を海洋産業のみならず多方面において持続的に展開してきました。去る2010年には平和運動のこのような成果を集大成する「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を、米国ニューヨークとここラスベガス、そして韓国で開催しており、今年一年も私は92歳(数え)の高齢にもかかわらず、人類平和のための自らの努力をやめないでおります。
私たち皆の究極的目標は神様を中心に侍って生きる「神の国」と「神の義」をさがし立てることです。「神の国」とはどのような国でしょうか。一家庭の中で祖父母、父母、子女の3代が調和し、互いに信じ、尊敬し、頼り合いながら、愛で一つになって生きる真の理想家庭の姿と同じような平和理想王国を言うのです。すなわち、人類がこれまでユートピアとして所望してきた神様主権の国が、正に「神の国」ということです。
人類が一つの家族になり、互いに心の壁をなくし、天宙的次元で国家間の国境までも除去しようという共生共栄共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭をさがし立てることは、この地に神様を中心とした天宙平和王国の創建を早める摂理的召命にほかなりません。
この時代は歴史的な大転換期
今日、私たちが生きているこの時代は歴史的な一大転換期です。歴史を変え、霊界と地上界を一つにして、神様が太初から願ってこられた理想天国をこの地上に創建すべき天宙的大革命期です。これ以上延期したり、延長する時間はありません。天はすでに2013年1月13日を「基元節」として宣布しました。実体的天一国の始発点であり、基元となる日が、正にその日なのです。あと2年しか残されていません。
したがって、人類は、これからその天命の前に謙虚な姿勢で従わなければならない時なのです。平和の王となられた、神様の実体として地上界で摂理を経綸しておられる真の父母様の導きに従い、平和世界を成し遂げる宿命的な時間が今日私たちの前に近づいてきたということです。
貴賓の皆様、このような深刻かつ貴い時代を迎え、皆様の生にもこれから革命的な天宙的変化が来なければならないはずです。そのような意味から「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」の結論部分を要約して天のメッセージとしてお伝えしようと思います。
第1に、まず家庭の中で神様を中心に侍り、父母と子女が完全に一つになる教育を毎日実践しなければなりません。家庭で父母と子女が真の父母様から賜った教材・教本と真の父母様の自叙伝などを一緒に訓読しながら、父母と子女が一つになる家庭教育を徹底しなさいということです。
第2には、父母と子女が神様を中心に絶対父母、絶対子女の基準を立て、絶対家庭を築きなさいということです。天は今や重生と復活の昇華(聖和)権の恩賜を家庭単位まで許諾されました。神様の下に父母と子女が完全に一体になればその恩賜を受けることができるので、絶対家庭を築きなさいというのです。
第3に、真の父母様の在世時に神様と真の父母様を中心とした勝利圏の太平聖代を開かなければなりません。真の父母様の血と汗が込められた苦難の恩賜により、人類は今や蕩減復帰時代圏を抜け出しました。これから私たち全員は真の父母様の在世時に家庭、氏族、民族、国家、世界まで地獄圏を解放させるべき責任があるということを忘れてはなりません。
第4に、神様が直接主管なさる平和時代への突入までもう2年しか残されていません。平和の人類大家族のビジョンを中心として、一家庭において8代までが同居、同楽しながら共に生きる真の愛の天宙安息圏の時代にすでに入っているという事実を肝に銘じてくださいますようお願いいたします。
万人が平等であり、万国が兄弟国となる「神様のもとの人類一家族」の世界が皆様の目前で展開されています。米国のUSマリーンと韓国のマスターマリーン造船が究極的にこのような遠大なみ旨のための大きな一助となることでしょう。フーバーダムやミード湖などのコロラド川流域一帯の探査と海洋資源開発のためにきょう新しい工法により進水する圓母船が大きく寄与することを期待しながら、皆様の家庭と国家の上に天の祝福が共になされますよう祈願しながら、私の話を終えようと思います。ありがとうございました。