天聖経: 第123話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第五篇 真の家庭

第二章 本然の男女の愛と祝福結婚

 第一節 思春期の変化と男女の愛 14-19

第二節 祝福結婚の意義と価値 1-7

14 皆さんはどのように生きたいですか。簡単です。目が飛び出るほど見たいと思い、鼻が詰まるほどにおいを嗅ぎたいと思い、鼓膜が破れるほど聞きたいと思い、手がこわばるほど触りたいのです。そのようなものが世の中にあるでしょうか。それはお金でもなく、知識でもなくて、権力でもありません。愛です。愛は握れば握るほど、もっと握りたいと思うのです。また放せば、ただそのまま一度に完全に解放させてくれるのです。すべてのことを可能にするものが愛です。

二つの目の焦点が合わなければならず、鼻も焦点が合わなければなりません。耳も焦点が合ってこそよく聞こえます。三半規管で均衡が合ってこそ、バランスが取れます。すべて焦点上において生きるのが人間です。その統合的な焦点とは何でしょうか。目の焦点、耳の焦点、鼻の焦点、口の焦点、触覚の焦点がありますが、そのすべての焦点の根とは何でしょうか。焦点の根になり、動くようにすることができるのが愛なのです。愛のほかにはないというのです。

 

15 相対がいなければ、愛の主人の位置に、永遠に立つことはできません。男性を完成させるのは女性です。女性だけが男性を愛の主人とし、男性だけが女性を愛の主人にするのです。そのほかの主人は、偽者たちです。その鍵は、一つであって、二つではありません。

 

16 神様のみ旨とは、創造目的の完成です。個人は、神様の愛の圏内に入らなければならないのです。堕落人間は、いくら努力しても、万事に通過して合格する道はありませんが、神様が絶対的な条件をもって万事がすべて百点と認定される愛の道を許諾したので、その愛の特権を受けるために宗教圏を形成し、絶対的に信仰を維持する型が生まれるようになったのです。心と体が一つになった中で、神様の愛が共にある相対的基盤を備えた男性と女性が祝福を受けて結婚してこそ、初めて火山が噴火するように爆発するのです。天地が振動するのと同時に、愛が成立するのです。

 

17 神様の愛が人間の三大愛を中心として、共に花咲く家庭を完成することが世界の願いであり、人類の願いであり、未来の願いです。これが、天地の法度の前に歴史の香りを放ち、新しい花として登場する貴く美しい夫婦の愛なのです。

 

18 統一教会でいう理想的な夫婦とは、最高の芸術を実体として展開させる夫婦であり、最高の文学を展開させる夫婦です。最高の理想、世界最高の文化世界に接する前に、最高の愛で夫婦が授け受けする甘い愛が、世界最高の芸術作品にならなければなりません。夫婦生活自体が最高の文学作品であり、それ自体が文学の実体にならなければならないのです。

 

19 結婚して夫婦が真の愛で愛し合う場は、神様と人間の愛と生命と血統の根源となる王宮の場であり、理想のための地上天国と天上天国の出発地です。このような真の愛によって結実した子女が、真の愛を中心とした夫婦一体を完成し、神様に侍って暮らす家庭を築いて、平和と理想の出発基地になるのであり、片方の男性と片方の女性が一体となって、神様の相対として神様の理想の愛を完成させるようになるのです。

第二節 祝福結婚の意義と価値

 

1 「祝福」とは、福を祈ることです。祝願するの「祝」の字です。福を祈るのに、どのような福が一番貴いのでしょうか。愛の福が一番貴いのです。このような宇宙の公約を代表した最も核心的な起源が、男性と女性が結合するところから始まるので、その祝福が一番偉大だというのです。祝福が最高の福なので、統一教会では結婚式を「祝福」と言います。統一教会で「祝福を受けた」といえば、今日、この世で言う「福を受けた」というものではありません。統一教会の先生を通して結婚式をするようになったということです。

 

結婚する理由

2 結婚は、神様の姿に似るためにします。神様は、二性性相としていらっしゃるお方であり、各一性が合体した一体的な存在であり、その神様の分性的な人格自体が男性と女性なので、彼らが合性一体化して種のようになり、神様の本性の位置に帰らなければならないのです。

 

3 男性と女性は互いに半分にしかなりません。ですから、女性は男性の世界を占領しなければならず、男性は女性の世界を占領しなければなりません。そのようにすることによって、完成するのです。正の位置にいらっしゃる神様から分立された二性性相を、再び愛で合わせて神様に似ていくのです。

神様と人間は、主体と対象の愛を中心として一つになるようになっています。神様が二性性相をもって生きるのも、愛のためです。人間にとって貴い代表的なものが息子、娘であり、兄弟であり、夫婦であり、父母です。人は子女、兄弟、夫婦、父母の過程を経なければ、完成者になれません。ですから、結婚しなければならず、息子、娘を生まなければなりません。これが公式であり、回っていく一つの軌道なのです。

 

4 なぜ結婚をするのでしょうか。アダムとエバが自らの愛を求めていくためではありません。縦的な神様の愛を核として、その核を中心として、客体として一つの球形をなすためなのです。神様の創造理想もそのような愛を中心として決着するのであり、人間の男性と女性も成熟してそこで愛の結着点が展開し、生命が連結されるのです。ですから、生命によって連結されるのではありません。愛によって連結されるのです。縦的な父の愛と横的な夫婦の愛を中心として、本然の愛の種が初めて連結されるのです。

 

5 結婚は、神様を愛するためにします。神様を愛して、神様の軸と一致するためです。一致すれば、絶対的な神様の永遠であられる愛を中心として、永生が展開するのです。それだけではありません。そのように接触したところから宇宙の相続権が伝授されるのです。愛を中心として造られた被造世界は、神様のものですが、「私」のものとして相続されるのです。

 

6 男性と女性が個性完成をしようとすれば、相対完成をしなければならないので、結婚しなければなりません。結婚しなければ、愛の圏内に行けません。なぜ結婚しなければならないかといえば、互いに神様の愛に接するためです。神様の愛に接するために、男性と女性は結婚しなければなりません。男性と女性が結婚するようになって、神様の愛を中心として一つになるその時から、宇宙と神様御自身を相続させてくださるのです。神様の愛まで相続させてくださり、神様に属するあらゆるものを相続させてくださるのです。

 

7 結婚は、自分の個人的愛を完成させると同時に、相手側の愛を完成させるためにするのです。個人の愛を完成すると同時に、神様の愛を完成させるために「私」が結婚するというとき、気分がどれほどいいでしょうか。

地上に神様が愛することのできる土台を準備するために、男性と女性は結婚しなければなりません。二人が愛で一つになったその基準の上に、初めて神様の愛が訪ねてくるのです。結局は、神様の愛のためなのです。神様の愛を自分がもつためです。

Luke Higuchi