天聖経: 第249話

日本語のオーディオはしばらくの間、お休みさせて頂きます。皆さんご迷惑をお掛け致しますが、各自訓読なさるか、もしくは、英語版を聴きながらの訓読の程、よろしくお願い致します。ーゴデイブルチームー

第八篇 信仰生活と修練

第三章 真の父母に似るための信仰生活と路程

第五節 真の父母を通して完成する路程 5-14

5 皆さんは、神様の愛と、真の父母の愛と完全に一つにならなければなりません。その基準において心と体が真の愛で一つになり、父母が一つにならなければなりません。夫婦が真の父母と一つになり、神様と一つにならなければならないのです。それでこそ三代圏が生じるのです。

心情的な三代の真の愛とは、神様の愛、真の父母の愛、その次には真の夫婦の愛です。そのようになってこそ、人間世界に初めて着陸するようになります。そのような立場を経ていかなければなりません。ですから、その場は自分の心と体が一つになり、夫婦が完全に愛し合って、完全な神様の愛と真の父母の愛と一つにならなければならないのです。

 

6 皆さんは、故郷の地を求め、国を求め、地上、天上の永遠の天の国を求めるための伝統を、自分の一身で探し出さなければなりません。アダムが失ったものを、すべて自分の愛によって取り戻さなければなりません。それで、神様が創造した以上の心情をもって涙を流さなければならないのです。自分の血族に会って涙を流さなければならず、自分の故郷の山河を抱いて涙しなければなりません。そうして、本然の心情で愛の芽が芽生え、愛の花園に花が咲き、愛の実が実ることを願うのです。

 

7 堕落とは、真の愛と真の生命、そして真の血統を失ったことです。誰が失ったのでしょうか。アダムとエバが完成しなければならなかったのですが、失ってしまったというのです。その完成とは何でしょうか。神様の愛と完全に一つになり、神様の生命と完全に一つになり、神様の血統と完全に一つにならなければなりませんでした。父子関係は血統でなければ結ばれません。神様の家庭がなかったというのです。

 

8 真の愛は、離れることができません。いつでも一つになっています。永遠に一つになっています。人間は、誰もがそのような真の愛を望み、願います。父母は、地獄にいても自分の息子、娘を考えます。父母が地獄にいながら、自分の息子、娘が地獄にいるといえば、自分の苦痛のために涙を流すのではなく、息子、娘のために祈りを捧げるのです。

 

9 宇宙の中で、永遠、不変、絶対の原理とは、原因と結果、主体と対象の関係です。これを人間社会に適用するならば、父子関係と夫婦関係がその核心です。一つは縦的な主体と対象の関係です。もう一つは、横的な主体と対象の関係です。この両者が次元の高い主体と対象の関係にありながら、縦に合わせたものが新しい主体となり、横に合わせたものが新しい対象になって、円満な授受作用を通じて渾然一体となって立体化し、調和した球形運動に入った状態が、愛を中心とした力の作用であり、人間社会の基本単位である理想家庭のモデルなのです。このような意味で、愛を最も価値のあるものと認定せざるを得ないというのです。

 

10 この地上において、中心である人類の先祖を中心として連結させていくには、先に何が設定されなければならないのでしょうか。父子関係が設定されなければなりません。男性として生まれても、女性として生まれても、最初に結ばれるものが父子関係です。なぜ父子関係なのでしょうか。それは天地がそのようになっているからです。

縦に下りてきたものが父子関係です。父子関係でなければ、縦的に連結されません。父子関係の縦的連結は、生命が連結されなければなりません。父と母の生命と血統が連結されなければなりません。父子関係はそのままではできないのです。血統が連結されなければならないのです。

 

11 天宙の「天」という字は、「二」と「人」が一つになっています。そして、「宙」というものは家を意味します。宇宙もそうです。「天宙」というものは、天を中心とした家庭を意味するのです。天運を支える家庭のことです。天運を支える家庭には、縦的に真の父母である創造主が連結され、その創造主と九〇度の決着点を中心に横的に連結されます。縦的な真の父母と横的な真の父母が連結されます。創造主と創造された子女は父子関係です。家庭は、それが縦的に動くだけではありません。縦横の関係が一体になるのです。

 

創造目的の完成

12 神様の願いとは何でしょうか。神様も、やはり真の人、真の男性と真の女性を望むのです。それを願わざるを得ません。信仰者として最高に望むものは、統一教会の言葉で言えば、完成した人です。完成した人は、真の人です。神様が救援摂理を推進させてきたその目的も、やはり完成した人であると同時に、真の人にあります。

それでは、神様が会いたい人とはどんな人でしょうか。真の人です。真の男性と真の女性に会いたいというのです。真の男性と真の女性に会えなくなったのは、堕落のためです。ですから、復帰は真の人を取り戻すことなのです。真の人を取り戻すには、創造原則において男性を先に造ったので、真の男性に先に出会わなければなりません。そして、神様が本来意図され、願った目的を達成しようというのが、救援摂理の目的です。

 

13 今まで信仰生活をしてきた人たちは、神様の愛を中心として創造理想を完成しようとするみ旨が分かりませんでした。それは、神様のみ旨の完成、創造理想の完成です。それは四位基台の完成です。四位基台を完成すればどのようになりますか。天と地が定着するようになります。天と地が初めて定着するようになるのです。天は上の軸と同じであり、地は下の軸と同じです。これを中心として一つになるのです。ここで子女は、中央の軸に向かって一つになる平面的な形態を備えなければなりません。それで、これが育つことによって、中央に上がっていって一つの円形をつくり、愛の理想の球形をつくるのです。

 

14 信仰生活をする人たちは、よく観念的な世界を求め、そこから慰めを受けようとしています。しかし、たとえ堕落したとしても、人間は本来、永遠の天性と通じることができる性稟をもっていて、各自の心の中には、創造理想の要素はもっているのです。ですから、人間は、罪悪を脱いで完成し、神様と一体となり、無限に喜びの生活をすることができるのです。私たちが祈る目的は、心の核心となる要素を目覚めさせようとすることです。皆さんがそのような一つの基準を立て、見て、聞いて、感じる心の中心を天倫の前に立てるとすれば、皆さんは、神様に敬拝を捧げ、「ハレルヤ」と言いながら栄光を返すことができるのです。しかし、今日の人間たちの中には、このような心の境地を願いながらも、このような境地に到達するために深刻に投入して、自らの本性を探し立てるために闘争する人がいないというのです。

Luke Higuchi