7. 第二部 国家の復帰のための世界宣教戦略 1.神氏族メシヤ活動と教会復興

真の父母を証しなさい

一刻も早く真の父母様が来られたことを全世界の人類に知らせることが急がれています。真の父母様が来られたことを人類に知らせることが、未来において私たちの大きな資産になります。いまだにキリスト教徒は再臨主、メシヤを待っています。すでに私たちは成約時代を越えて、天一国を開いているのに、彼らは摂理的な時を知らずにいます。

私たちは、じっとしているわけにはいきせん。あらゆる方法を動員して、メシヤが来られたことを知らせなければなりません。さらに真の父母様が来られ、人類を救うために生涯をかけて築いてこられた実績をこの世に知らせなければなりません。それは言葉で言ったからといって、できることではありません。いかにして伝道で教会活動に火をつけるのかを考えなければなりません。

70億人類が、真の父母様が来られたという知らせを聞くことができずに霊界に行ったとしたら、彼らは皆さんに何と言うでしょうか。「私たちとあなたは、真の父母様と同じ時代に呼吸して生きていたのに、なぜ私たちには真の父母様のことを知らせてくれなかったのか。なぜ真の父母様を紹介してくれなかったのか。私が真の父母様のことを知っていたら、あなたよりもよく侍っていただろうに」という讒訴を受けることになるのです。皆さんが真の父母様を証す使命を果たせないならば、そのような讒訴から逃れることはできません。(2013.420、天和宮)

真の父母様は永遠なる父母様です。父母様が歩まれる道の先には巨大な本流だけがあるのであって、枝はあり得ません。支流は本流につながらなければ死んでしまうのです。生命がなくなります。皆さんがみ旨に従ってきた時は、真の父母様に従ってきたのであって、ある個人に従ってきた道ではありませんでした。皆さんの色を明確にしなければなりません。生命水か濁った水かということです。生命水は本流です。腐った水になってはいけません。自分の行く道が死にいたる道であり、生命のない道であるならば、愚か者でないかぎり、生命のある所にいなければなりません。

真の父母様は後にも先にもないお方です。聖書でも「イエス様を否定することは許されるけれど、聖霊に逆らえば許されることはない」(マタイI2:32参照)と言われました。その言葉は、真のお母様に従わない人は本流について行けない人だということです。そうなった場合は救ってくれる人がいません。皆さん、周辺の人々を愛する心があるならば、死生決断をしなければなりません。彼らの生死だけが問題ではないのです。子孫を考えなければなりません。再び天の前に、今日のような堕落した世界の痕跡を残してはなりません。(2014.11.20、天正宮博物館)

真の父母様はどん底から踏んで上がってこられました。そうして神様を解放してさしあげ、2013年に天一国を開きました。真の父母様を中心として一つの体制に進まなければなりません。機関やすべての面で総合した一つの体制となって、父母様を中心として縦的に隊列を合わせて進んでいくべき時なのです,

私の夢が皆さんの夢です。皆さんが生涯を終える日までに、必ずこのみ旨を真のお母様と共に成し遂げなければなりません。それが天の願いです。真の父母様が地上にいらっしゃる間に、73億人類が知らなければなりません。私たちの行くべき道を知らせなければならず,見せなければなりません。(2016.10.6、龍平リゾート)

人類は、天と人類が願う平和の世界、戦争と辛苦のない自由な世界を渴望してきましたが、今までの歴史はそのとおりにはなりませんでした。しかし、お父様は、蕩減復帰の摂理歴史を勝利へと導いてこられました。皆さんの前に数えきれないほどの悲痛や悲しみ、そして痛みがありました。蕩減というものがそうです。すべてを探し出して私たちに与えてくださいましたが、その責任が果たせない場合には、私たちにも蕩減が生じるのです。私たちに残された生涯のうちに、天の父母様の願いをかなえてさしあげなければなりません。これまでの46年の間に人類が30億から70億になりましたが、地の果てまで天の父母様を知らない人がいないようにしなければならないのが私たちの責任です。孝子や忠臣という言葉は、楽な立場で口にすることのできる呼称ではありません。父母様のために死生決断し、国のために全力投球しなければなりません。そのような心情と実践がないとすれば、そのような称号は受けられません。

今のこの時が歴史的に最も恵まれた幸せな時期であることは間違いありません。しかし、皆さんが責任を果たせなくなれば最も悲惨になるのです。なぜでしょうか。皆さんが伝道できずに逝くようになれば、人類が皆さんのことを讒訴するからです。「なぜあなただけ祝福を受けて楽しみながら、私たちには教えてくれなかったのか」と言うのです。後に地の果ての人までが食口になって、このみ旨を知るようになった時に、そうなります。そのように待ちこがれた再臨主、メシヤ、救世主が来られて同じ時代に呼吸して生きていたのに、一度も地上でそのお姿にお目にかかれなかったことに対する悔いが、そのような人たちに残るようになるのです。それゆえ、皆さんに大きな蕩減が生じ得るということを知らなければなりません。(2013.2.10、天正宮博物館)

聖書のローマ人への手紙を見ると、野生のオリーブと真のオリーブの木に関する例え話があります。野生のオリーブそれ自体では真のオリーブになれません。主人が来て接ぎ木をしてあげなければなりません。そのように接ぎ木をするのは易しいことではありません。接ぎ木される野生のオリーブには責任があります。根を深く下ろしてこそ困難な環境圏で生き残ることができるのです。皆さんは真の父母様によって祝福を受けました。それでは、祝福家庭としてどうすべきでしょうか。皆さん自身だけの祝福で終わってしまっては、今日、真の父母様と共に生きている意味がありません。

祝福家庭は責任を果たさなければなりません。自分の家庭の祝福だけで終わってはいけません。私の隣人、私の氏族、私の国に真の父母様が真の主人であるということを明らかにしなければなりません。そのことだけが、皆さんにとってこの時代に真の父母様の摂理歴史に参加したという栄光が受けられる立場に向かう道であることを肝に銘じてください。祝福家庭は、周囲に真の父母様の顕現を宣布し、真の父母様の教えで真の愛を実践することによって、氏族メシヤの責任を全うしなければなりません。

今日、世界的に悲惨な姿で死にかけている人類をながめているだけでよいのでしょうか。私たちが彼らを教育して、真の父母様の子女として立たせてあげることが、私たちが願い、天が願われ、人類が待ちこがれる一つの世界を成すことのできる唯一の道なのです。(2015.3.3、清心平和ワールドセンター)

私はウイーン所在の国連事薇局でも堂々と話しました。国連は70年の間、世界平和のために努力し、多くのことをしてきましたが、結果的には今、崖っぷちに追い込まれています。そこで、国連がまず神様を真の主人として侍り、真実を明らかにしなければならないと話しました。そうしてこそ、もつれた糸巻きのような世界がすべてほどけて、一つの世界になることができるのです。

そこで責任を全うする祝福家庭になるには、真の父母様を知らない隣人や国や世界の人がいてはいけません。真の父母様を知らせなければなりません。キリスト教文化圏では再臨メシヤを2000年間、待ちました。彼らの文化は大したものです。しかし、実質的内容がありません。それゆえ、真の父母様と同時代圏で共に生活しながら、神様を中心とした人類一家族を成し遂げるために最善を尽くさなければなりません。その責任とは、氏族メシヤの使命を果たすことです。

いつかは皆さんも霊界に行くではないですか。皆さんが霊界に行ってどのような生活を送るようになるかは、地上で皆さんがどのように行動し生きるか、どのように「ため」に生きる真の愛を実践したかにかかっています。それは全人類に真の父母様を知らせてあげること以外にはありません。70億人類は孤児です。孤児に親を教えてあげるのに何の問題があるでしょうか。希望です。皆さんの行動と責任いかんによって、希望をどれほど広められるかによって、永遠なる世界における皆さんの位置が決まるのです。

今、体がしんどいからといって、100年も生きられない肉身生活のために楽に歩もうと思うのは誤った考えです。皆さんはヨーロッパと一つになって、キリスト教文化圏を一日も早く解披させてあげなければなりません。かわいそうでしょう。2000年の間苦労しましたが、結果的には中身のないものにしかなりませんでした。真実を知らせなければなりません。真の父母様だけが彼らにとって希望であり、.未来の栄光の立場、祝福された立場に行く道であることを、皆さんが悟らせてあげられたらと思います。(2015.5.24、こューヨーク、マンハッタンセンダ-)

お父様は最後に逝かれながら、「氏簇メシヤの責任を全うしなさい」と頼まれました。どれほど皆さんは深刻に実践躬行したでしょうか。きょう私たちは、この場において世界の食口たちと共に、これまでみ言どおりに実践しようと努力し、氏族メシヤ430家庭を完了した二つの国の食口たちを祝い励ましながら、「私もあのようになろう」という誓いを立てなければなりません。

祝福とは、皆さんが真の父母様によって生まれ変わり、新しい生命を受けた立場です。堕落した世界が汚染されて濁っている世界だとすれば、皆さん祝福家庭は新しい澄んだ水です。生命水です。しかし、皆さんには責任があります。澄んだ水であっても滞っていれば腐ります。動かなければなりません。大海を望みながら流れていかなければなりません。この真なる生命水が流れていく所には、死にゆく生命体が息を吹き返すようになります。それが、私たちの実践すべき氏族メシヤの責任です。

今や氏族メシヤの運動は、巨大な波となって、タイとフィリピンを越え、アジア諸国を経て、ヨーロッパ大陸、南北米大陸、アフリカ大陸、オセアニアと中東を経て、巨大な大海に集まりつつあります。この巨大な波が通り過ぎる所ごとに、数え切れないほどの生命体が新しく誕生するでしょう。今の世の中には、私たちが期待できるものは何もありません。彼らに真の父母を知らせてあげる道しかありません。

そうして、私の家庭、氏族、国が真の父母様と一つになり、巨大な波に乗って五大洋六大州を駆けずり回れば、天の父母様が願われ、人類が願った「ワン・ワンワ—ルド・アンダー・ゴッド(One World under God)」、神様のもとの一'つの世界である地上天国が成されることでしょう。その日のために、全世界の祝福家庭と統一家のすべての食口たちが、一心•一体•一和•一念の心情、真の父母様と絶対信仰.絶対愛•絶対服従の心情で一つになって進まなければなりません。皆さんは、孤児のように苦しんでいるかわいそうな兄弟姉妹たちを、黙って見物ばかりしているつもりですか。皆さんが立ち上がらなければなりません。

私たちは世の中に堂々と「真の父母が顕現なさった」という事実を知らせなければなりません。「このように真の父母の業績は偉大である」ということを知らせなければならないのです。怖れないでください。皆さんが真の父母様の名をかけて進む所には霊肉界が共にあるでしょう。何が怖いでしょうか。堂々と叫んでください。堂々と真の父母様の息子、娘であることをこの世に誇ってください。そうしてこそ、天一国に70億人類を天一国の民として案内する先祖の位置に立つことができるのです。(2014.10.26,清心平和ワールドセンター)

祝福を受けた皆さんの家庭には子供がいることでしょう。「子供を生んだから、自然に育ってくれるだろう」という父母はいないでしょう。自分よりも優れた人になることを願う心は、世の中の親も統一家の祝福を受けた親もみな同じです。皆さんは「原理」のみ言を通して教育を受けた人たちです。お父様は聖和されるまで、生涯を通じて皆さんを教育し、真の人に育て上げるために苦労されました。皆さんは父母様や天に対して借りが多いのです。統一家の一世が責任を全うするためには、またお父様のみ言に従って皆さんが天の父母様の願いをかなえてさしあげるためには、皆さんだけが祝福を受けるのでなぐ70億人類を、祝福を受ける立場に導かなければなりません。周辺について、氏族、民族、国家、世界について考える時、先に祝福を受けた皆さんは、天の父母様が願われるその日を成してさしあげるための環境創造をしなければなりませんでした。数十年の間、皆さんは真の父母様のエキスを受けて育った立場です。それならば、皆さんは天に報いる生活をしなければなりません。氏族メシヤの使命を果たさなければなりません。すでに皆さんがすべきであった環境創造です。それがなされていたら、その圏内にある人たちは摂理歴史の流れをすべて知ることができるのです。(2013.5.2,天和宮)

皆さんは変わらなければなりません。皆さんは真の父母様に出会いました。真の父母様によって祝福を受けました。皆さんはこれ以上、野生のオリーブではなく、真のオリーブです。皆さんはこれ以上堕落と関係のない立場にいるのです。それなら皆さん一人だけが、そのような立場にいてよいでしょうか。天の父母様の願い、真の父母様の願いは、70億人類を天の父母様の子女として祝福してあげることです。この真実を知ったら、今日の人類は一つに集まることでしょう。そうなれば、自動的に一つの世界、地上天国を成し遂げることができるのです。

ところが祝福を受けた皆さん、先に召命を受けた牧会者たちには責任があります。その責任は、真の父母が代わりに果たしてあげることができません。皆さんが果たさなければなりません。真の父母様がすべて見せてあげ、実践して勝利的な基盤を築いてくださったので、皆さんはそのまま従って責任さえ果たせばよいのです。皆さん一家庭が祝福を受けたからといって、その場にとどまっていてはいけないという話です。

今日、世界中に起きている混乱扰態を克服していけるように私たちが教育しなければなりません。それゆえ、私は韓国と日本、そしてアメリカでも、この問題を解決していくことのできる教育を継続することが氏族メシヤの責任だと話しています。真の父母と同時代圏に生きていたにもかかわらず、知らなかったという人がいてはなりません。それでこそ、皆さんも永遠なる世界で自由になれるのです。

堕落した人類歴史6000年にして訪れた最も大きな祝福です。これを一人だけでしまっておいてはいけません。私たちには二世と三世、未来があります。どれほど皆さんが環境を拡夫するかによって子孫が自由になれるのです。子供たちが自分たちよりも良い暮らしを送ることを望むのが親の心です。そうだとするなら、皆さんはあの世に行くまでに子女たちのために責任を全うしなければなりません。(2015.12.12、アメリカ、ラスベガス国際平和教育院)

今まで蕩減復帰の摂理歴史を導いてこられた天の父母様は孤独でした。全知全能であられ、万王の王であられるはずの神様は孤独であられました。

なぜそうなのでしょうか。民のない王があり得るでしょうか。皆さんは霊界の先祖を解怨しなければなりません。お父様は420代まで先祖を解怨しなさいとおっしゃいました。堕落以障、聖書で言う6000年という長い歳月を通して形成されてきた霊界です。彼らは神様と何の関係もありません。み旨を知りません。

真の父母様によって祝福を受けた皆さんは、皆さんの先祖を解怨し、祝福してあげて、善霊にしてあげなければなりません。それが今日、皆さんが責任を果たすべき氏族メシヤの使命です。そのようにして霊界の環境圏を広げていかなければなりません。天の父母様、真のお父様の民がたくさんいなければならないという話です。地上にいる皆さんがその責任を果たすことで、お父様が全世界的に摂理の役事をより活発に進めることができるようになるのです。み旨を知らず、真の父母様を知らない70億人類がいます。彼らにも人生の道、希望の道を開いてあげなければなりません。(2015.5.30、アメリカ、ラスべガス国際平和教育院)

み言の括播と真の愛の実践

先に導かれた皆さんが、神様の事情と父母様の心情のこもったみ言を100パーセント他の人たちに伝えてあげなければなりません。そのように、皆さんにはみ言を伝える責任があります。腐った果物を食べている人に新鮮な果物を食べなさいというのに、嫌がる人がどこにいるでしょうか。世の中の人々にも選択する機会を与えなければなりません。それが皆さんの責任です。

この世で生きたとしても、わずかな期間です。100年生きるのも大変です。健康な姿で100歳を越えることができないのが現実です。母親のお腹の中で赤ちゃんが10力月間いるのと同じです。10力月たった赤ちゃんが出てこないとしたら、母親も赤ちゃんも死んでしまいます。私たちの行くべき所は霊界です。そのように神様が創造しました。私たちは、行くべき所に見合った姿になって入らなければなりません。この世は真の愛を実践するために創造された所です。皆さんは、家庭や氏族、国のためにそのように生きているのかというのです。これから、そのように生きていくと決意しなければなりません。(2006.7.7、ボスニア、サラエボ)

皆さんは、み言を生活で実践して成果を収めなければなりません。皆さんの親戚や兄弟、あるいは身近な人たちからみ言を伝えていき、祝福を受けさせ、血統を転換させなければなりません。堕落した世の中を野生のオリーブとすれば、皆さん祝福家庭は真のオリーブになります。皆さんだけがそのような資格をもっていてはいけません。これを繁殖させなければなりません。神様の願いであり、人類の願いである地上天国と天上天国を成し遂げられる途方もない時代に皆さんが置かれていることを毎日毎日感謝しながら、このみ言を実践する運動を展開しなければなりません。

「天宙平和連合祖国郷土還元大会」の期間に、神様が準備なさった多くの人がこのみ言を受け入れ、み言の願いどおりに生きていこうと決心するのを見ました。自らの人生を投入して、このみ言のために生きていこうという人も現れてきています。ですから、皆さんは昼も夜も最善を尽くして、このみ言を伝えなければなりません。この場には祝福を受けていない人よりも祝福家庭のほうが多いです。祝福を受けた人は子女に伝播しなければなりません。自分の子女を繁殖するのはもちろんのこと、このみ言も繁殖しなければなりません。皆さんの祝福家庭一家庭だけでは天国に行けないのです。(2006.6.24、ラトビア、リガ)

真の父母様の教えのとおり、真の愛を実践する運動がこの国から全世界へと広がれば、自動的に天の父母様が待ちこがれ、人類が待ちこがれた、神様を中心とした一つの世界である地上天国が成されます。そうなるためには、皆さんが自分の置かれている立場で最善を尽くさなければなりません。神氏族メシヤとして430家庭を祝福することは問題ではありません。それがどうして難しいのでしょうか。父母様が70億人類を待っておられます。親を失った孤児のような彼らに親が分かるようにしてあげることが、誇らしい天一国の先祖になる道です。孝子と忠臣になる立場です。

この時代に真の父母様と共に参加し共に働いた人の名前が歴史に残るようにしなければなりません。70億人類が皆さんの手にかかっているということを考える時、どうして黙って何もせずに待ってばかりいられるでしょうか。立ち上がらなければなりません。出ていかなければなりません。大声を張り上げなければなりません。各自が最善を尽くして、神氏族メシヤの責任を完遂しなければなりません。そして皆さんは、天の父母様の恨と真の父母様の恨、イエス,キリストの恨を治癒してさしあげ、地上生活だけでなく永遠なる世界で、誇らしい真の孝子、孝女となり、忠臣にならなければなりません。(2014.l2.2l、アメリカ、ラスベガス、サウスポイント・ホテル)

皆さんは、映像でオオカバマダラという蝶の一生を見たことがあると思います。全長が3センチから4センチメートルにしかならないので、その脳というのは針の先ほどにしかなりません。ところが一度も行ったことのない所を訪ねていきます。新しく生まれて幼虫から成長した蝶が、その前(の代)の死んだ蝶が飛んでいった所に飛んでいくというのです。不思議で奥深いのです。人間は羅針盤もあり学んだこともあるので探して行けるでしょうが、どうしてこのように小さな昆虫が、以前の蝶がいた所を訪ねていけるのでしょうか。このようなことを見ると、私たちは自然に対しても恥ずかしい生活を送っているというのが事実です。

皆さんは、お父様が生きておられた時に記憶された人たちです。皆さんを新しい時代、天一国主人の位置に立たせてあげようとおっしゃいましたが、考えてみてください。民のない王などあり得ません。皆さんが氏簇メシヤの責任を全うしなければなりません。私たちは天一国の民をつくらなければなりません。伝道しなければなりません。そうしてこそ、自分に与えられた責任が完成するのです。責任を果たせない人は未来がないも同然です。そのような人生を生きて名もなく、光もなく逝くのでしょうか。そうなってはいけないのです。

私は自然のドキュメンタリー映像が好きで、たくさん見ていますが、一昨日アラスカに生息するシギ(嶋)について見ました。越冬するために10日間ノンストップで飛んでオーストラリアに行きます。そのように飛んでいくために準備するのです。それを誰が教えたのでしょうか。私たちは自然の前に恥じなければなりません。私たちは、私の隣人、私の氏族、この国を復帰するために、そのように食べず、休まず、10日間、時間を惜しんで努力してみたかというのです。話すことのできない鳥さえも氏族の繁殖のためにそれほど努力するのに、万物の霊長として創造された人間が、それよりも劣ってよいのでしょうか。(2014.11.12、天正宫博物館)

最近租はオオカバマダラという蝶について話をしました。重さは0.5グラムしかありません。羽を開いた時、4センチしかない小さな体で、カナダからメキシコまで5000キロを飛んでいきます。それは繁殖のためです。一度も教育を受けていない道を探して行き、冬を過ごして繁殖します。

そのごく小さな生き物、昆虫よりも劣る生活をしているのが堕落したこの世の人間です。人類に「真の父母に会わなければならない」ということを知らせてあげなければなりません。真の父母によって新しく生まれ変わらなければなりません。天の父母様が創造された本然の人間へと戻らなければなりません。あのような小さな生き物でも自らの行く道を知って生きているのに、人間は無知です。皆さんは真の父母様に侍っており、また真の父母様のことを知っています。一言で皆さんは富者です。お金が多くて富者なのではなぐ心が幸せなので富者なのです。それを他の人たちと分かち合いながら暮らさなけれぱなりません。

皆さんが幸せな人生を送って、最後に行くべき所が天上天国です。けれども、天国で皆さんが一人で暮らすとしたら幸せではないでしょう。寂しいでしょう。私たちはみな共に行かなければなりません。私たち以上に幸せな人はおらず、富者もいません。私たち以上に恵まれた人はいないのです。私たちは分け与えることができます。この世では、持っていながらも、しきりに奪おうとします。ところが私たちは分けてあげるので、ますます大きくなるのです。もっと富者になるのです。もっと幸福になるのです。真の父母様によってそうなれるのです。(2014.11.30、天正宮博物館)

ハワイにバンヤン(banyan:ベンガル菩提樹)という木があります。この木は図体が大きく、生い茂っているので、熱い日差しを遮ってくれます。ですから、木の下が休息所になります。ところで不思議に思ったのは、この木の枝が空の方にだけ伸びていくのではなく、地に下りていって根を下ろすということです。そうしてだんだん体が大きくなって成長するのです。枝が死なずに地に根を下ろして、木の本体を助ける役割をします。この木は菩提樹科の木です。天の父母様が創造された自然を見ながら、多くのことを感じます。お父様はバンヤンのように、地球星の辺境の地まで探査され、そこに御自身の精誠と愛の根を下ろされました。真の父母の名をもって6000年にして初めて人類の前に勝利的な基盤を築いてこられましたが、まだ全世界を見ると、もっと私たちの精誠と勞力を尽くしていかなければならないことがたくさん残っています。(2014.5.11、天正宮博物館)

草創期に立ち返ろう

私たち統一教会は本来、神霊と真理によって出発しました。草創期にお父様が牧会されていた時は、食口たちは一度教会に訪ねてきたら帰りたがりませんでした。父母様と夜を明かしながら一緒にいたいと思ったし、父母様が願われることなら、どのようなことをしてでも、そのようにしてさしあげたいと思ったのです。誰かが強要しなくても自らそのようにした草創期の信仰生活でした。小さな教会でしたが、真の愛にあふれ、互いが一つになりながら困難な時代を克服していきました。

韓国(の統一)教会には、多くの祝福家庭を輩出しながら、忘れることのできない話がたくさんあります。先に教会に入教した婦人に対してその夫が協力的でないとき、多くの苦労がありました。開拓しなければならない立場であったので、老若男女の別なく開拓に出ていくとき、家庭をもっていた婦人は子供を孤児院に預けて出ていかざるを得なかった草創期の時期がありました。そのようにして、韓国教会が36家庭から始まって430家庭になるまでには、多くの犠牲の代価を払って摂理を成してきたのです。

草創期に劉孝元協会長は、障害をもつ体で一日中講義ばかりしました。障害のない人が1、2時間講義するだけでも大変なのに、彼は一日中しました。しかも当時は貧しかったので、栄養補充もまともにできませんでした。その時に復帰されて立てられたのが36家庭です。私たちが36家庭を貴く思うのも、その心情の根がそのような土台で育ったからです。

ですから、韓国と日本、アメリカも、熱かったその時代、常に教会が愛であふれていたその時に立ち返って、新しく出発しようという話です。原理講義が途絶えず、修練が続く教会にしようと思います。皆さんは、心と体を取り直して、父母様の前に今まで愛を受けてばかりで成し得なかったことを、何としてでも一つとなって成し遂げてさしあげようと、夜も眠れないほどに努力しなければなりません。そのようにしてももの足りない時なのです。(2012.10.1、天正宮博物館)

お父様は草創期にみ言で、愛で、厚い心情世界の因縁で多くの食口たちを育てられました。今後、韓国の教会と世界の教会はそうならなければならないと考えています。全体的に韓国の教会をそのような方向に導いていくつもりです。世界も同じです。私たちは何の説明がなくても、縁と縁、天を中心として結ばれた情ですべてを感じることができます。一つになれば、すべて通じることができます。そのような厚い情で結ばれた統一教会の祝福家庭に育てていくつもりです。皆さんはそのような面ですベて協力しなければなりません。皆さんの行動や言葉は、まず相手のためを思い、配慮してあげるものとならなければなりません。(2012.9.3、天正宮博物館)

急がれるのは、いかに私たちの教会が草創期の時代に立ち返るかということです。それで私は、「どうすれば真理とみ言と神霊が一つになって、生き生きとした教会になれるのか。どのようにしたら毎日、原理のみ言が途絶えず,新しく来た人たちがみ言を聞いて喜び、7日修練、21日修練、40日修練を経て、祝福を受ける立場まで進んでいけるようにできるのか。どのようにすれば生きて息づく教会になることができるのか。どうしたら数字にこだわらず新しい食口をたくさん輩出できる教会になれるのか」という問題で非常に悩みました。そのほかにも「お父様が展開なさった事業を、み旨に合うように保存してさしあげ、発展させていく道を行かなければならないが、どうすればみな共に行けるだろうか」ということも考えました。

草創期に劉孝元協会長が、障害のある身で一日中、ろくに食べることもできない中で講義しながら、一人でも多くの生命を探し求めようと努力された姿が私の脳裏に焼きついています。その時、実を結んだ方たちが今の36家庭であり72家庭です。統一教会の根となっています。今ではその方たちは何人も残っていませんが、天への借りがあまりにも多いのです。霊界に行く前に、その借りを返すようにしてあげなければなりません。

ですから、私が内的にそのようなこともしており、外的にはその時代に劉孝元協会長のように全身全霊を捧げて一人でも多くの生命を探そうと努力されたその場に皆さんを導きたいと思うのです。教会ではみ言が途絶えてはなりません。日曜日に礼拝を行うだけでは教会とは言えません。24時間生きて動く教会にならなければなりません。(2012.9.30、天正宮博物館)

私は「生きて息づく教会をつくる」と話しました。人が生きているというのは、自体が常に動いているということです。じっとしているのは死んだ人です。私がそのような教会をつくるという話をしたのです。

皆さんがこの地域の住民を復帰するために努力するなら、お父様が協助されないでしょうか。時間と空間を超越しておられるお父様が、皆さんの精誠に引っ張られて大きな役事が起きないでしょうか。そのように思いませんか。今は実証的に見せる時代です。それゆえ、夜も眠らずに常に目を覚ましている者、常に灯りが消えない教会にならなければなりません。そうすれば、お父様は世界中を見渡しながら、灯りがついているので引かれてでも来られるのではないでしょうか。お父様が通り過ぎてしまうような所になってはいけないという話です。(2012.10.16、巨文島、海洋天正宫)

「春」と言えば、冬の間凍りついた大地と縮こまっていた人々の心が開かれるように感じませんか。大地が春を準備する場面をビデオや映像で見ますし、私たちの肌でも感じます。固まっていた大地が水分をすって柔らかくなりながら、新しい芽を生えさせ、新しい種を受ける準備をしています。「これほどまでに天の父母様の創造は奥深いのか」と実感し、体恤できる季節です。

私たちも新しい春を迎えました。天一国の新しい春、新しい歴史、新しい出発です。どれほど摂理歴史の中で待ちに待った名詞でしょうか。これを私たちの生涯で迎えることができるということが、どれほど感謝で幸せなことか分かりません。ところが、私たちには実践躬行しなければならない責任があります。これからは言葉より行動で実践すべき時です。春に農夫はせっせと畑を耕し、種をまいて、秋に実りを収穫するために努力します。そして休むことなく大地の世話をし、心で対話し、愛します。種が無事に芽生え、実を結べるように保護してあげ、また肥料も与えながら一生懸命に育てます。

皆さんは、生命の種がどれだけたくさんの実を結べるようにするかという重大な責任をもっています。そのためには皆さんは休む日があってはいけないでしょう。昼夜の別なく見守る親の心で一人ひとり、生命を育てなければなりません。

これからは、皆さんが実際に一日の目標を定めてください。皆さんにとって、御飯を食べることよりも急がれ、それよりも貴いと思わなければならないのが一人の生命です。私たちが2020年を前に、世界に向けてこの国が天の父母様の祖国であることを明らかにしなければならないのに、今私たちのこの数では手に負えません。ですから、皆さんが10倍、20倍、100倍の努力をしなければなりません。(2013.4.3、 天正宮博物館)

Luke Higuchi