223.韓鶴子総裁御言選集2 理想家庭と平和世界のモデル
第2巻 第23回
第2部 理想家庭と平和世界モデル
8. 神様の理想家庭と平和世界のモデル
*このみ言は、2005年9月12日に「天宙平和連合」創設大会で文鮮明総裁が語られたもので、その後、韓鶴子総裁が10月3日から14日まで開催された「天宙平和連合」創設記念日本大会で宣布なされた。
地球星の至る所で、世界平和具現のために、並々ならぬ苦労を惜しまれない指導者の皆様!御多忙の日程にもかかわらず、このように満場の盛況を呈してくださり、深く感謝申し上げる次第です。
皆様!21世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させることができるのか、あるいは、20世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。
皆様も御存じのように、私の夫、文鮮明総裁は、20世紀に入って本格化した植民地争奪戦と第一次、第二次の世界大戦、韓半島での6・25動乱、東西冷戦など、絶えず続いた戦争と反目の時代を経てきながら、生涯の全過程を神様の平和理想具現のためにささげてきました。その過程において、文総裁は、第二次世界大戦が終わって創設された国際連合(UN)が、永遠の世界平和実現のために、神様のみ旨を受け入れることができる平和の機構となることを懇切に祈ってきました。
しかし、1945年に創設されたUNは、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設60周年となる今日の状況は、その本来の創設目的遂行において、深刻な困難を経験していることを、自他共に認めています。加盟国が200ヵ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和具現において、創設時からの限界を露呈しています。
したがって、文総裁は、きょう神様の永遠の創造理想である平和世界の実現のために、既存のUNの更新とともに、新しい次元でアベル的UNの機能を発揮することができる新しい国際機構の創設を、全人類の前に宣布するものです。「天宙平和連合」という名称で出帆するようになります。きょうこの貴い日を記念する意味で、天がこの時代に人類に下される特別なメッセージを宣布するものです。「神様の理想家庭と平和世界のモデル」という題名のみ言です。
神様の理想家庭
尊敬する世界の指導者の皆様、神様が人間を創造された究極的な目的はどこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。そうであるならば、理想家庭はどのような姿でしようか。まず、人間個人について見てみれば、私たち全員が真の愛の主人にならなければなりません。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したアダムと女性格を代表したエバでした。
彼らが真の愛の人格者、すなわち真の愛の主人になる最も早い道は、どのような道であったでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きることができる父母と子女の関係を確保することでした。神様と一つの家族を成して生きる道であるという意味です。皆様も、祈祷を通して神秘的な境地に入っていき、この宇宙の中心が何かと尋ねてみてください。「父子関係」という答えを聞くようになるのです。父母と子女の関係以上に、重要で貴いものはないということです。これがこの宇宙を創造された神様と人間の根本関係であるからです。
そうであれば、父子の関係が持っている特性とは何でしょうか。愛と生命と血統の関係です。父母の愛が前提とならなければ、私たちの生命が存在することはできません。すなわち、神様の前に人間は絶対的な真の愛の相対として創造されたということです。そこが、まさに、神様は父となり、人間は息子、娘となる軸が立てられる所なのです。
もし、それよりもっと高く貴い所があれば、人間の欲望は、またそこを追求するでしょう。しかし、そのような所はありません。全知全能であられる神様が、最高の所は御自身のために隠しておいて、御自身の子女であり、愛の絶対相対であるアダムとエバには、2番目によい所に立てて創造されたというのは、想像することもできません。
私たちの永遠の真の父母であられる神様は、100パーセント、御自身のすベてを投入して人間を創造され、同位権、同参権、同居権、相続権を賦与されました。神様のすべての属性を下さったのです。神様がいかに絶対者であるとしても、御自身独りでは幸福になることはできません。「良し」という言葉や「幸福である」という言葉は、独りでは成立しないのです。必ず相対的関係を備えた所に成立するのです。
一生を声楽家として生きてきた人でも、無人島に捨てられて、独りで喉が張り裂けるほど歌を歌ったとしても、幸福でしょうか。自存される神様も、喜んで幸福であるためには、必ず授け受けることができる愛の相対が必要なのです。そうであれば、絶対者であられる神様に喜びをお返しすべき相対者としての人間は、どのような姿でなければならないのでしょうか。神様が「息子よ、娘よ」と呼ぶことができ、御自身と同格の位置に立て、共に創造の偉業を完成することができ、天地万物をすべて相続させてあげることのできる子女は、どのような姿でなければならないだろうかということです。
神様が、創造の理想的出発点をどこに置かれたのかが分かりますか。「ために存在する」という原則に御自身の理想的出発点を立てられたのです。言い換えれば、真の愛の実践が神様の創造役事の出発の核なのです。したがって、神様の子女である人間の責任は、何よりもまず神様に似ることです。孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を果たす真の愛の化身になるようにということです。神様の深い心情の内情を知って、アダムとエバの堕落以来、数千、数万年を苦痛の中で生きてこられた神様の恨を解いてさしあげなければならないのです。
全能であられる神様が、苦痛の場から抜け出すことができず、歴史の背後でそれほどまでに受難を忍耐してこられたのは、神様が愚かで能力がないからではありません。堕落によって失ってしまったアダムとエバの位置、すなわち完成した「後のアダム」の顕現を待つべき復帰摂理に絡まった、言うに言えない事情があったからです。いかに全権を持った神様であっても、御自身自ら永遠の基準の上に立てられた天理原則を無視することはできなかったのです。
血統の重要性
ところで、アダムとエバの堕落以来、歴史にわたって神様の胸に最も痛む恨として残されてきたものが何かを御存じですか。天の血統を失ってしまい、所有権まで失ってしまった事件です。生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。愛と生命が合わさって創造されるのが血統です。この中で、愛がなくても、生命がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実が血統なのです。
神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の本体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神の祖国、理想国家も出現するのです。平和世界は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調しても足らないということを、皆様も肝に銘じなければなりません。
血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ることによって、愛した自分の伝統が残され、血統が存続することによって、父母の息遣いが継続していくのです。言い換えれば、父母に愛の実、生命の実、喜びの実を提供する最初で最後の必要十分条件は、真なる血統であるということを、はっきりと知らなければなりません。
ところが、生命とも取り替えることができないこの血統を失ってしまいました。真の愛と真の生命の実を結ぶことができなかったのです。地球星を覆っている60億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。神様が農作業をして大豊作を迎え、秋に収穫しようとされたその園がエデンの園でした。アダムとエバ、二人の息子、娘を育てて真の愛を花咲かせ、真の生命を花咲かせ、真の血統を花咲かせた所で、永遠の愛、永遠の生命、永遠の血統の主人と家庭、そして国を収穫しようとしたのが、神様の人間創造の理想であったのです。
真の父母を捜し求めてきた天の苦痛
しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が、愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に移ってしまったのです。天地が真っ暗になって地獄に変わり、神様までも追いやられ、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。怨讐の血統が生命線だと錯覚し、そこに命を懸けて生きていく群像が、今日の堕落の後裔となった人類の悲しい姿です。それでこの世界を地上地獄と呼ぶのです。
このような悲惨な姿を見詰められる神様の胸は、どれほど痛んだでしょうか。本来、神様は、エデンの園にアダムとエバを創造されたのち、彼らを御自身の祝福の下で結婚させ、天の所有権までも完全に伝授してあげようとされたのです。宇宙万象の所有権をアダムとエバに相続させてあげようとされたという意味です。しかし、堕落によってこのすベてのものが、サタンの手中に落ちてしまったのです。愛する子女に相続させてあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場に立ってしまったのです。
このように、サタンに血統権を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで差し出してしまった神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。したがって、血統権と所有権を再び取り戻してくることができる道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは、何でしょうか。怨讐を自分の子女よりももっと愛する真の愛の力によって、初めて可能なのです。
しかし、人類の真の父、真の母を喜びで迎え、喜びの1日を送り、ひと月を送り、1年、10年、あるいは一生を送ることができる、そのような時間を持たれた神様であったのかということです。1年はおろか、たった1時間でもそのような人に出会ってみることができなかった神様の苦痛を、だれが慰労してあげることができたでしょうか。数千、数万年を経てきながらも、なぜ神様と人間の間には、到底縮めることのできない距離が生じ、父母と子女の関係も結ぶことができない悲惨な関係になったのかを知る者がいなかったのです。
アダム家庭で始まったカインとアベルの闘争歴史は、人類歴史をそのまま戦争と葛藤の歴史にしてしまいました。小さくは人間個々人の心と体の葛藤から、大きくは国家と国家が、さらには全世界が物本主義と神本主義に分かれ、対立闘争をしてきました。極度の利己的個人主義は、きょうも私たちの命を脅かしています。人類の希望であり、未来の約束である若者たちを、フリーセックスと麻薬の奴隸に転落させています。物質万能主義に陥った先進国は、自国の利益ばかりに目がくらみ、1日に数万人ずつ飢えて死んでいくかわいそうな命から、顔を背けています。
だれが、この数千年たったカインとアベルの歴史的なもつれを解いてくれるのでしょうか。世界平和を主張して出発したUNに、できると思われますか。UNが、過去60年間をささげて努力しましたが、いまだに世界平和ははるかに遠いままです。体と心のカイン・アベル関係も解決できない人間の努力だけでは不可能なことです。今からは、天命に従って出発するアベル的UNが必要な時が来ました。
神様は、このようなすべての悲劇をきれいに清算してくれる一人のかたを、首を長くして待ってきましたが、この地上にふさわしい相対が現れませんでした。もし、そのような人が現れて真の父母の位置にさえ立つことができていたならば、神様は、夢にも現れて告げ、ヘリコプターで太陽を運搬し、月を移してまでも、空中で喜びの稲光をつくり、歓喜の雷を鳴らしたかったのです。
このような意味で、人類歴史上初めて失ってしまったアダムの位置を捜し立て、真の愛の主人の位置を確保し、神様から人類の真の父母としての印を押されて顕現した文鮮明総裁が、きょう、皆様と同時代圏に生き、同じ空気を呼吸しているという事実は、奇跡の中の奇跡に違いありません。堕落の後裔となった人類を救う横的真の父母の位置で勝利しました。
その基台の上に、2001年1月13日には、復帰摂理に責任を持ってこられた縦的真の父母、すなわち神様を解放・釈放してさしあげる「神様王権即位式」を奉献してさしあげました。これは、人類のための歴史上、最高最大の祝福であり、絶対、唯一、不変、永遠の勝利であるということを知らなければなりません。ついに、神様の心と体が完全解放・釈放を受けるようになった摂理史的絶対勝利であったのです。
祝福結婚を通した血統復帰
したがって、人類は今、これほど執拗に苦しめてきたサタンの偽りの血統を果敢に切り取ってしまい、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないということです。野生のオリーブの木では、1000年生きても野生のオリーブの種を生産せざるをえない悪循環が継続されるからです。そうであれば、どこで私たちが野生のオリーブの木の立場から脱出する道を見いだすことができるのでしようか。
天の真の血統を持ってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、まさに真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。そこで、真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族を創る大役事です。
神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。このすべてが、数万年間人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔サタンの術策にすぎません。最ものろいたいと思い、夢でも会うのは嫌な怨讐の家庭と祝福結婚を通して一つの家族になってみてください。怨讐の感情に染まっていた父母たちの血統は消え去り、新しい強力な真の愛の血統が創造されるのです。
両家の子女たちが夫婦となり、互いに愛し、幸福な家庭を築いて生きることをのろう父母が、どこにいるでしょうか。いくら憎い怨讐の娘であっても、自分の息子の愛を受ける嫁となり、水晶のようにきれいで澄んだ真の天の孫と孫娘を抱かせてくれるとき、喜びの笑顔を見せないおじいさん、おばあさんがどこにいるでしょうか。白人と黒人が、東洋と西洋が、ユダヤ教とイスラーム(イスラム教)が、さらには五色人種が一つの家族になって生きることができる道は、交叉結婚の道以外に何かほかの方法があるでしょうか。
共に暮らす人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を基盤として、兄弟姉妹間は互いに信じて頼り、一つになって暮らす住みかが、まさに家庭なのです。私たちが命を懸けてでも、真の父母様から祝福結婚を受け、天の伝統である理想家庭を捜し立てなければならない根本理由が、ここにあるのです。
真の愛の人生とは
真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通した真の愛の人格者であり、真の愛の主人になる道であると言いました。その道のみが、私たちも真の父母になることができる道であると言いました。
そうであれば、真の愛の人生とはどのような人生でしょうか。真の愛は、公益性をもつ無形の秩序であり、平和であり、幸福の根源です。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与えようといぅ愛です。与えても、与えたという事実自体を記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が子女を胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、返してもらおうという期待や、何の条件もなく与える絶対、唯一、不変、永遠的愛の創造です。
真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人にしてくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれれば、永遠に一緒にいても喜びだけがあり、宇宙はもちろん、神様までも引っ張ればついてくる愛です。堕落の後裔となった人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終息させることができる力が真の愛の価値です。神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、だれでもこの神様の真の愛を実践躬行するとき、神様と同居して共に楽しみ、同参権まで享受するようになるのです。このように、天国に入っていく絶対必要条件がまさに「ために生きること」、すなわちそれが、真の愛の人生なのです。
尊敬する指導者の皆様。皆様は今、祝福と結実の時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目前で創建されつつあります。80年以上の生涯、血と汗と涙で連なった一本道、ひとえに天の道だけを歩んできた文鮮明総裁の人生が、今では60億人類のための勝利的結実を収めているのです。霊界でも、四大聖人はもちろん、数千、数万の聖賢たちと皆様の善の先祖たちが地上界に降りてきています。皆様の一挙手一投足を見守り、天道に背く者は、“一罰百戒”(一人を厳しく多くの人の戒めとすること)で戒めることでしよう。
世界180ヵ国以上で、天のみ旨と伝統を相続された数千、数万の平和大使たちが、真の愛と真の家庭の価値を叫び、昼夜なく走っています。この地に平和世界を創建しようと総進撃しています。世界の火薬庫といわれる中東でも、文総裁の平和思想に恩恵を受け、ユダヤ教、キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。東西間の冷戦に終止符を打つよう、決定的役割をしたのも、文総裁の「統一思想」でした。私たち夫婦の祖国・韓国でも、平和的統一のための実質的な背後での作業が今、文総裁の主導のもとで急速に進行しています。
しかし、私たち夫婦は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私たち夫婦の生涯です。天が印を押し、人類の真の父母として顕現した私たち夫婦の天との約束は、必ず成し遂げなければなりません。この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らすことのできる平和世界を創建しなければなりません。
人類平和のためのプロジェクト
私はきょう、この貴い場を借りて、もう一度、人類の平和と福地のための実に歴史的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。サタンによって歴史的に東と西、南と北に分けられ、地理的には北米大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋梁を建設したり、海底トンネルを通そうということです。そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、英国のロンドンから米国のニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる“世界超高速道路”を連結してくれる「WORLD PEACE KING BRIDGE-TUNNEL」を完成し、世界を一日生活圏にしようということです。
これ以上、分断と分裂は容認できないというのが、天の警告です。全世界を一日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和世界をこの地球星に創建しようということです。米国とロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすベての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和王国を創建するにおいて、決定的役割をするようになるのです。
皆様、このように途方もないプロジェクトをどのように完成できるのかと疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所には、必ず道があります。21世紀の現代科学技術は、今ベーリング海峡にトンネルを通す程度のことは、問題にならない水準まで発展しています。工事費用も問題になりません。世界が戦争という名の下に、湯水のように使っているお金がいくらでしょうか。人類は今、歴史と後代の前に、実に恐るべき罪を犯していることを自覚すべき時です。
一つの例を挙げましょう。米国が過去3年の間、イラク戦争に注ぎ込んだ戦費がどのくらいになるか御存じですか。200兆ウォン(2000億ドル)に肉薄しています。そのくらいの予算であれば、ベーリング海峡プロジェクトを完成しても余るお金です。なぜ私たちが、互いに殺し合う戦争にこのように途方もないお金を注ぎ込む愚かな蛮行を継続しなければならないのでしょうか。聖書のイザヤ書第2章4節の教えのように、「つるぎを打ちかえて、すきとする」時です。人類は、もうこれ以上戦争のための戦争に子女たちの命を犠牲にさせ、天文学的なお金を湯水のように使う凶悪なことを繰り返してはなりません。世界のすべての国家の力量を総動員して、大宇宙の主人であられる神様が願われる平和世界創建に総邁進すべき時が来たのです。
皆様、人類は今、文総裁の教えである真の愛、真の生命、真の血統の平和思想を受け入れなければ生きていくことができない、追い詰められた道に入りました。皆様の善なる先祖たちが総動員され、「後天時代」の天的な権勢が押し寄せてくれば、いくら強大に見える国家や民族でも、天地の運勢に順応するほかはなくなるでしょう。
私たちの使命
今、選択は皆様のものです。無知には完成があり得ません。きょう、皆様に伝えるこのメッセージは、天がこの時代に下す警告であり、祝福です。天運に従って発展し勝利していく文総裁と歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の世界を創建する主役になりますか。そうでなければ、サタンが喜ぶ旧態依然の宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の捕虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えますか。
天は、この邪悪な世界を引っ繰り返し、この地に新天新地を創建する勇将たちを呼んでいます。きょう皆様と共に生まれる「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望です。力イン的な既存のUNの前に、アベル的なUNの使命を果たすようになるのです。世界平和軍の名で出発したUN軍の役割をもう一度、考えてみてください。韓国動乱とベトナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車してしまったではないですか。
したがって、「天宙平和連合」は、今から人類の福地と未来のための平和組織を創設し、世界の平和を守る責任を果たすようにします。皆様も、今から新しい時代に新しい甲冑を着て、天のために、そして人類万代のために全力投球する賢明で勇猛な世界的平和軍の一員となってくださるよう願います。
きょう、ぜひ私が伝えた天の警告を胸深くに刻印され、真の父母様を通して受ける祝福結婚こそ、天の血統を取り戻す唯一の道であり、神様がそれほどまでに願ってこられた理想家庭を、永遠にこの地に定着させることができる道であるということを肝に銘じられ、「天宙平和連合」の発展と成功のために最善を尽くす皆様となってくださることを願いながら、これで終わります。ありがとうございました。